...彼女の言葉の裏には何か魂胆があるようだ...
...彼の提案には、何か魂胆があるに違いない...
...彼の言葉には、魂胆が感じられない...
...あの人の魂胆が分からないので、心配だ...
...彼女の行動には、魂胆を感じた...
...町人の分際で横あいから射とめようという魂胆で...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...旦那は又三平を玩具にしてやろうと云う魂胆があるものですから...
谷崎潤一郎 「幇間」
...蒸し返しの中味をなるべく暴露する機会を少なくしようという魂胆である...
戸坂潤 「読書法」
...運動費セシメの魂胆より生じたる幾多の建議案を提出し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...興行者側も困り抜いて左団次一座の座附の狂言作者に切り張りをさせて誤魔化そうとする浅はかな魂胆を巡らそうとした策士もあったようだが...
中里介山 「生前身後の事」
...その魂胆を一通り御注進に参ったので...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かの魂胆があることと見なければならないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...下流の乞食から退治にかかろうとする魂胆であるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって思いきらせるには好いからって魂胆で嫁(や)ったんだって言いますものね...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...半分貰う魂胆(こんたん)なんだ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...うんざりするほどの長い時間を楽しもうって魂胆だ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いきなり実力接収と行こうという魂胆...
久生十蘭 「魔都」
...政治上の魂胆は随分穢(きたな)いものとは云(い)いながら...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さまざまな洒落と諷刺をふくめた憂鬱作家(ユーモリスト)の魂胆は直訳語では感じ憎いので...
牧野信一 「風流旅行」
...自分が恭に向って仕向けた種々の事を自分から洩す魂胆をして居るのでは有るまいかと云う不気味さ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...そこで色々魂胆をしぼったあげく...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...かなり深刻な魂胆(こんたん)が遣(や)り繰(く)りされています...
吉川英治 「江戸三国志」
...再びここで返り討ちにしてしまおうとの魂胆らしい...
吉川英治 「剣難女難」
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