...彼女の言葉の裏には何か魂胆があるようだ...
...彼の提案には、何か魂胆があるに違いない...
...彼の言葉には、魂胆が感じられない...
...あの人の魂胆が分からないので、心配だ...
...彼女の行動には、魂胆を感じた...
...全廃さすと云ふ確信があるわけではなくたゞさうした熱心さとか意気込みとかを見せる魂胆かと思はれます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年六月号)」
...「自分の葬式を出させようという魂胆かも知れない」城介は突然大きな声で笑い出した...
梅崎春生 「狂い凧」
...遺産分配の比率を高くして貰おうという魂胆から出発していることは明白であった...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...そんな奴には種々(いろいろ)又魂胆(こんたん)がありまして...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...此の朗読劇の底の魂胆を忘れてしまったかのように...
太宰治 「新ハムレット」
...小ざかしい魂胆があったのさ...
太宰治 「新ハムレット」
...浅墓な魂胆があったのだ...
太宰治 「新ハムレット」
...敵にどう云う魂胆があるか知れないのにそれも危険だ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その及ぼすところに魂胆(こんたん)がある」南条はこう言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かのダシに遣(つか)おうとの魂胆でなければ何だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいつの魂胆はてっきりそこだと思うよ」波田も震えていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...東印度会社の念の入った魂胆を見ぬいてしまったので...
久生十蘭 「ひどい煙」
...染奴が、特に、今日、この髷を選んだのには、魂胆があった...
火野葦平 「花と龍」
...これには何か魂胆があるのだな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...それを聞いた時には太一郎達が何か新しい魂胆を回らせてゐるんだらうと思つたが――」二人が...
牧野信一 「南風譜」
...さまざまな洒落と諷刺をふくめた憂鬱作家(ユーモリスト)の魂胆は直訳語では感じ憎いので...
牧野信一 「風流旅行」
...襲がせるからには襲がせるだけの魂胆があってしたことだ...
正岡容 「小説 圓朝」
...江戸へ走ろうという魂胆...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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