...人の心には論理に於いて統一なくして魂に於いて統一ある矛盾が多い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...どんなに輝いた魂を宿してゐるものか...
石川三四郎 「浪」
...その悲哀に根ざす霊魂の希望とを歌ふといふ序歌だけでも...
石川啄木 「病院の窓」
...凶漢のため非業の最期を遂げたる二巡査の亡魂ならん」などと好きなことをいっているうち...
井上円了 「おばけの正体」
...わが魂の苦(くるし)きによりて語(ものい)わん」との発語を述べて後(の)ち...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...左下の部分に現われて来るものに……」キャーッと魂切(たまぎ)る悲鳴が起った...
海野十三 「空中墳墓」
...倒して魂を奪ひたる長身の敵ペリイパス斃れし場に棄ておきて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...女性の魂を求めて得ず...
豊島与志雄 「霧の中」
...各自の魂の憩い場所となり肉体の安息所となる一隅は存在すべきであって...
豊島与志雄 「渡舟場」
...「動物の魂のどこへ行くかを知れる者ありや」という伝道書の言葉を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...魂を幽冥(ゆうめい)の下までも咽(むせ)び泣かしむる人間というものの仕様(しわざ)の...
中里介山 「大菩薩峠」
...この彷浪者魂は彼の一生に絶えずつきまとっていたように見える...
中島敦 「斗南先生」
...だから救はれなすつたのよ! 妾なんぞ始めから魂が腐つてゐて悔い改める心なんぞ爪の垢程だつて持つてやしない...
長與善郎 「青銅の基督」
...その三十人がことごとく抜き身を携(さ)げているには魂消(たまげ)た...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...賢者はその霊魂を俗衆から離して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...霊魂や悟性の方ではどうしてその類似を信ずることができよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やまと魂だ」けれど秀之進はそんな空論をほとんど聞いてはいなかった...
山本周五郎 「新潮記」
...人魂(ひとだま)のように...
吉川英治 「大岡越前」
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