...まるで魂がはいったように...
芥川龍之介 「魔術」
...新坊様(さん)が!』と魂消(たまぎ)つた叫声(さけび)が女児(こども)らと智恵子の口から迸(ほとば)しつた...
石川啄木 「鳥影」
...大隅さん」サチ子は魂切るような悲鳴をあげている...
海野十三 「地球を狙う者」
...「私はまた霊魂寂滅論者なんです...
薄田泣菫 「茶話」
...まためぐり會(あ)ふ魂(たま)あへる子(こ)や...
薄田淳介 「白羊宮」
...玉乗りなんて今でもあるのかとちょっと魂消(たまげ)て聞くと...
高見順 「如何なる星の下に」
...慈恵団の尼さんみたいな魂をもって生まれたのではない人々が皆いだく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それら青春の魂と身体とから湧(わ)き出る愛の流れ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...魂と魂との接触というが...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...『太陽』大正三年二月号の「支那民族南下の事」に述べた通り、孔子など未来生の事を一向度外に置いたようだが、古支那にも身後の境遇に関し全く何たる信念なかったでない一証は、周末戦国の時宋王が屈原(くつげん)を招魂する辞に、魂よ帰り来れ、東方には高さ千仭(せんじん)の長人ありて、人の魂をのみ食わんと索(もと)む、また十日代る代る出て金を流し石を鑠(とか)す、魂往かば必ず釈(と)けん、南方には人肉を以て先祖を祭り骨を醢(ししびしお)とし、また九首の雄(ゆうき)ありて人を呑む、西方には流沙ありて穀物も水もなし、北方には氷雪千里止まる事がならぬ、天に上らんに九関を守る神虎豹あって上らんとする人を害す、また九頭の人あり、豺狼を従え人を淵に投げ込む、下界へ往けば土伯三目虎首、その身牛のごとく好んで人を食う、どっちへ往くも碌(ろく)な事ないから生き復(かえ)り来れとある...
南方熊楠 「十二支考」
...君たちが君たち自らに満足し・君たち以外より何物をも借りず・君たちの霊魂をそれが安堵しうるような確乎不動な思想の中に入れてそういう道の中で鍛える・ように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...狂気が我々の霊魂の最も旺盛な働きと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...父の不徳は伝染によってある程度子供らの霊魂の中に跡づけられるし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現世の者よりも更にありありと活きている魂魄(こんぱく)が...
柳宗悦 「民藝四十年」
...毎日ここへ通って写しちまおうという魂胆ですよ」「和蘭陀だか英吉利斯(イギリス)だか知らないが...
山本周五郎 「新潮記」
...魂とを同時に粉砕し...
夢野久作 「戦場」
...我手(わがて)の花は萎(しを)れゆく……いと小(ささ)やかにつつましきわが魂(たましひ)の花なれば萎(しを)れゆくまますべなきか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...おれたちの汗と精魂だ...
吉川英治 「新書太閤記」
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