...そしてあの魂のある髪の毛を左右に振つてゐるのでございます...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...譬へば靈魂の肢體を役するが如くなるを覺えき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...だが、私達の場合は、双方から深く恋し合って、あらゆる障碍(しょうがい)を物ともせず、そうだ、私のよく形容する様に、どことも知れぬ天上の、桃色の雲に包まれて、身も魂も、溶け合って、全く一つのものになり切ってしまっていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...鉱物にさえ魂が存在すると信じた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...シシの魂、すばらしい身ぶり――そのような英雄らしさは、もちろんあった――しかし、彼女の性格の一般図式が持つ真の意義は、目の届かないところに、しかも、混乱してある...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あるいは趣味と魂とをこめてごくうまくひくこともあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今や自分の魂の中に負うている彼女を相手に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の魂から彼女の魂へと...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...魂が消極の末端にひょっくり現われる奇特(きどく)である...
夏目漱石 「坑夫」
...二人の魂を引きしめさせた...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...魂と魂とのあいだには神秘な共鳴が存するというようなことを書いて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...僕の魂(たましい)の生み出した真珠のような未成品の感情を君は取(とっ)て手遊(おもちゃ)にして空中に擲(なげう)ったのだ...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...公演は見ない魂胆でっか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...しかも殺されたばかりの重信がのこりの絵を仕上げにかえってきているところいかにも芸道の士の幽魂らしく...
正岡容 「我が圓朝研究」
...この色ごとと酒の修業にどんだけ精魂を傾けて来たかと言う事をだねえ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...すなわち彼の霊魂不滅説は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうした空気は少年の魂と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...魂の底から震駭(しんがい)させた...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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