...梁山泊の鬼畜集団とも呼ばれることもあるけど、それは誤解だと思う...
...あの鬼畜は冥罰を受けるべきだ...
...鬼畜にひとしき堕落行為に出(い)でしむるのである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...その身体(しんたい)の醜さに輪をかけた鬼畜(きちく)である...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「売国的邪宗門としてのマルキシズムの鬼畜的思想運動」を折伏(しゃくぶく)しようと思うことも出来るし...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...美女には、得てしてああいう惨忍な、鬼畜がおる...
直木三十五 「南国太平記」
...鬼畜の如き愚民等を見まいとて...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...鬼畜のごとき残虐性でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鬼畜の殘虐性(ざんぎやくせい)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男の浮薄は鬼畜に劣る...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...鬼畜の如くに目されて来たこの真名古も畢竟一個の人間であったという儔(たぐ)いない発見によることなのであります...
久生十蘭 「魔都」
...それ何ぞ、鬼畜に類するや...
火野葦平 「花と龍」
...鬼畜といえどもなびき...
正岡容 「寄席」
...あっしゃああんな鬼畜に等しい奴等(やつら)に...
水上滝太郎 「遺産」
...叫喚鬼畜の相を現(げん)し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...黄魔鬼畜(こうまきちく)を討ってどうとかぬかしていたが、黄魔とは、誰のことだ、鬼畜とは、何をさしていったのだ」「べつに意味はありません」「意味のないことを独りでいうたわけがあるか」「あまり山道が淋しいので、怖ろしさをまぎらすために出たらめに、声を放って歩いてきたものですから」「相違ないか」「はい」「――で、何処まで行くのだ...
吉川英治 「三国志」
...黄巾(こうきん)の匪(ひ)、諸州に蜂起してより、年々の害、鬼畜の毒、惨として蒼生(そうせい)に青田(せいでん)なし...
吉川英治 「三国志」
...それまでは地上の人間も鬼畜の業(ごう)を脱しえず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おのれ鬼畜(きちく)め...
吉川英治 「平の将門」
...ソノ暴状ハ鬼畜モヨク為(ナ)ス所ニアラズ――と...
吉川英治 「平の将門」
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