...梁山泊の鬼畜集団とも呼ばれることもあるけど、それは誤解だと思う...
...あの鬼畜は冥罰を受けるべきだ...
...外海小湖に泥土の鬼畜...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...換言すれば実の娘の鬼畜の行為であったろうが...
犬田卯 「米」
...恐しい強盗殺人犯どころか、鬼畜にもまして、火星人は冷たい心の持主なのだ!下町の、とある横町の道ばたで、女の子が五、六人、チョークで白い輪をかいて、楽しそうに石けりをしていた...
海野十三 「火星兵団」
...正に鬼畜の類であった...
海野十三 「蠅男」
...人道の敵! 鬼畜さながらの所為であった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...住持はその額に鬼畜変体即成仏という七字を書き...
田中貢太郎 「山姑の怪」
...鬼畜の如き愚民等を見まいとて...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...とにかく報告書で御覽の通り殺害の手口は鬼畜に類してゐます...
南部修太郎 「死の接吻」
...鬼畜の殘虐性(ざんぎやくせい)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銀簪(ぎんかんざし)を振り冠つた青い顏――藍(あゐ)を塗つたやうな鬼畜(きちく)の顏――紛(まぎ)れもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鬼畜の如くに目されて来たこの真名古も畢竟一個の人間であったという儔(たぐ)いない発見によることなのであります...
久生十蘭 「魔都」
...まさに鬼畜の所業である...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...さらに倉岡元庵の忰元仲をしておよそ世にあるまじき鬼畜としているところなど...
正岡容 「我が圓朝研究」
...流石(さすが)の鬼畜の道に陥りたるわれも...
夢野久作 「白くれない」
...人間に鬼畜の心を養うものだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...……おのれ、鬼畜どもめ」と、剣に手をかけながら、家の扉(と)を蹴って、躍りだそうとしたが、いや待て――と思い直した...
吉川英治 「三国志」
...黄魔鬼畜(こうまきちく)を討ってどうとかぬかしていたが、黄魔とは、誰のことだ、鬼畜とは、何をさしていったのだ」「べつに意味はありません」「意味のないことを独りでいうたわけがあるか」「あまり山道が淋しいので、怖ろしさをまぎらすために出たらめに、声を放って歩いてきたものですから」「相違ないか」「はい」「――で、何処まで行くのだ...
吉川英治 「三国志」
...ソノ暴状ハ鬼畜モヨク為(ナ)ス所ニアラズ――と...
吉川英治 「平の将門」
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