...山で鬼火を見たことがあるか?...
...鬼火が見えたら近づいてはいけないと言われた...
...あの辺りには鬼火が出るという噂がある...
...昔話に出てくる鬼火は怖いと思う...
...暗い夜道で鬼火が見えると不吉な予感がする...
...それでもやがて闇の野に飛ぶ鬼火のように一人一人に散って行った...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...鬼火であるか天狗火であるかの風評であったが...
井上円了 「おばけの正体」
...骸骨おどりのすごさを増すために鬼火(おにび)を二つ出す計画が追加された...
海野十三 「骸骨館」
...鬼火もすぐそばで燃える...
海野十三 「骸骨館」
...それはトシ子ちゃんと鬼火がおどる舞台とのちょうど中間(ちゅうかん)の草むらの中から...
海野十三 「骸骨館」
...彼らのカンテラは鬼火のように遠くはるかになっていた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...その古井戸からは青い鬼火も出た...
田中貢太郎 「皿屋敷」
...青い鬼火(ひとだま)が...
田中貢太郎 「焦土に残る怪」
...蘭燈のゆらめく蔭で若い女があの鬼火のような青い唇の間からとき/″\黒漆色の歯を光らせてほゝ笑んでいるさまを思うと...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...彼は鬼火になって...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...むしろ自覺を惑はす鬼火の如きものではないであらうか...
波多野精一 「時と永遠」
...「鬼火(おにび)だ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...闇の中で待ち受けてゐる墓の鬼火であらうか...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...3865鬼火大ぶ檀那風(かぜ)をお吹かせなさいますな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...鬼火(交互に歌ふ歌...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...七日の鬼火(おにび)に至ってはその名の示す如く...
柳田国男 「年中行事覚書」
...鬼火のような紅椿(べにつばき)がグルグルと人の口を廻すように流れて...
吉川英治 「江戸三国志」
...水平線に赤いラインが鬼火のように明滅しだすと機関室からエンジンの廻転が響きだす...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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