...節分の祭官が鬼役を務めることもあります...
...私を鬼役(おにやく)(藩主の食膳の毒見をする役)にあげていただきとうございます」甲斐は屹(きっ)となった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どうか鬼役にあがれるよう計らっていただきたい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その鬼役のことで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「おまえは鬼役を願って出たそうだな」丹三郎は「はい」と答えて頭を垂れた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「鬼役は死ぬぞ」と甲斐は声をころして云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...若ぎみの鬼役にあがった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「彼は自分からすすんで鬼役にあがったのだし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...だからこそ彼は鬼役を買って出ることができたのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鬼役(毒見)の者三名が死んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...三人の鬼役が毒害された...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「どうしたのだ」と兵部が云った、「帰るというのか」「お屋形さまのごようすを拝見しておちつきました」と甲斐が云った、「賜暇で保養にまいっていたのですが、なにやら胸さわぎが致しますので、門限はずれですが帰ってみますと、鬼役が三人、毒死したとか申すことで、事実さような事があったとすれば、世間に漏れぬよう、すぐに手配を致さなければならぬと思い、深夜ではありますがお騒がせ申しましたしだいです...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし、お屋形さまのごようすで、私などがうろたえるまでもなく、然るべく処置されたものと、ようやく安堵(あんど)を致しました」「待て、毒死をどうする、というのだ」「毒死ではございません」と甲斐は穏やかに云った、「毒死などということがある筈はございませんし、また、決してあってはなりません」「待て原田、――」と兵部が遮った、「亀千代どのにすすめる膳部に毒が入れてあり、鬼役が三人、その毒で死んだということは事実だ、ほかの場合ではない、亀千代どのの膳部だ、これは弑逆(しぎゃく)の大罪だぞ」「いや、毒死などの事実はございません」「事実だ、明らかな事実だ、これは断じて隠蔽(いんぺい)すべきことではないぞ」と云って兵部は膝を打った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「鬼役三人は単純な食あたりで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「現に鬼役三人が毒死しており...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...鬼役が毒死したのだから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...三人の鬼役は食中毒の死ではあるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一例だけあげれば鬼役三人の毒死だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「丹三郎が鬼役にあがってからも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
便利!手書き漢字入力検索