...また東のはずれで鬨の声と足拍子が始まった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...四年の年月を鬨の声を浴びて...
牧野信一 「熱海線私語」
...突然盆地の一隅からワーツといふおだやかならぬ波のやうな鬨の声が捲き起つた...
牧野信一 「鱗雲」
...妙に不調和な笑い声とも鬨の声ともつかぬどよめきが起って...
牧野信一 「鬼涙村」
...妙に不調和な笑ひ声とも鬨の声ともつかぬどよめきが起つて...
牧野信一 「鬼涙村」
...スパルタの下院議員がアテネ討伐の可決に立ち上つた時のやうに湧き立つて鬨の声をあげるや...
牧野信一 「酒盗人」
...一隊はどや/\と私達の茶屋の前に集ると、爆竹の火花を挙げ、鬨の声を挙げて、天に沖する威気であつた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...ワツといふ鬨の声といつしよに...
牧野信一 「肉桂樹」
...」斯んな科白を耳にすると観客達は鬨の声をあげてどよめいた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...ワツといふ鬨の声を挙げながら...
牧野信一 「まぼろし」
...街は一勢に鬨の声を挙げて花やかな津浪と化した...
牧野信一 「緑の軍港」
...行列はそこに到達すると思はず脚をとゞめて炬火を振りかざしながら鬨の声をあげた...
牧野信一 「山を降る一隊」
...鬨の声を挙げて仕度にとりかゝつた処へ滝尾が酒樽を担いで戻つて来た...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...連中はドッと鬨の声を上げて浜田の後を追ひかけた...
牧野信一 「蘭丸の絵」
...さわがしく怒鳴りながら折々ワーッと鬨の声をあげた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...他の市民日曜日や大祭日には860軍(いくさ)や鬨の声の話をするのが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...鬨の声があがる、霧に代わって濛々と馬けむりが立ちこめているかに望まれる...
吉川英治 「上杉謙信」
...土人はただ鬨の声をもってこれに答えた...
和辻哲郎 「鎖国」
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