...鬨の声を揚げて走り出した...
直木三十五 「南国太平記」
...そういう人々は、鬨の声、火の手、煙――それから、本当の窮民は僅かで、乞食と、無頼漢とが、勝手に暴れているんだ、と聞くと、自分の財産を守るのに、周章てていた...
直木三十五 「南国太平記」
...わーっと、鬨の声が上った...
直木三十五 「南国太平記」
...また東のはずれで鬨の声と足拍子が始まった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...◇四万の田村の番頭さん達はヨイヨイヨイサ鬨の声あげて丑の刻知らすヨイヨイヨイサ夜の夜中だ番頭さんも眠いヨイヨイヨイサ眠い顔して鬨の声あげたヨイヨイヨイサ丁度この日は土用の丑の日である...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...落武者を狩る官兵の鬨の声が...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...外部と呼応して囚人が鬨の声を揚げる...
牧逸馬 「双面獣」
...四年の年月を鬨の声を浴びて...
牧野信一 「熱海線私語」
...突然盆地の一隅からワーツといふおだやかならぬ波のやうな鬨の声が捲き起つた...
牧野信一 「鱗雲」
...スパルタの下院議員がアテネ討伐の可決に立ち上つた時のやうに湧き立つて鬨の声をあげるや...
牧野信一 「酒盗人」
...一勢にワーツといふ鬨の声を挙げた...
牧野信一 「南風譜」
...列車の中の人達が一勢に鬨の声を挙げた...
牧野信一 「南風譜」
...そしてまた鬨の声をあげてワーワーと騒ぐだけのことなのだから...
牧野信一 「円卓子での話」
...街は一勢に鬨の声を挙げて花やかな津浪と化した...
牧野信一 「緑の軍港」
...さわがしく怒鳴りながら折々ワーッと鬨の声をあげた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...鬨の声があがる、霧に代わって濛々と馬けむりが立ちこめているかに望まれる...
吉川英治 「上杉謙信」
...誰からともない鬨の声がどっとあがった...
吉川英治 「私本太平記」
...人間の鬨の声とが...
吉川英治 「源頼朝」
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