...鬣美なる駿足をあなたこなたに進むれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鬣(たてがみ)を垂れ...
永井荷風 「元八まん」
...父(ちゝ)なるものは蚊柱(かばしら)の立(たつ)てる厩(うまや)の側(そば)でぶる/\と鬣(たてがみ)を撼(ゆる)がしながら...
長塚節 「土」
...獅子の鬣の毛がライオンの頭のようにユラユラと逆立ったと見るや...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...獅子(しし)の鬣(たてがみ)のように怒った髪...
原民喜 「鎮魂歌」
...転落を怖れる私をその鬣(たてがみ)に獅噛(しが)みつかせたりするというような怖ろしい状態になって来た...
牧野信一 「ゼーロン」
...ブセハラスではなかったか! あの時のようにもう一度この鬣を振りあげて駆け出してくれ...
牧野信一 「ゼーロン」
...鬣の中に顔を埋めてその凸凹(でこぼこ)の激しいジグザグの坂を登りながら...
牧野信一 「ゼーロン」
...私はロシナンテの鬣の中に顔を埋めて...
牧野信一 「変装綺譚」
...これ幸ひと駈るゼーロンの鬣に頭を埋めて...
牧野信一 「夜見の巻」
...鬣(たてがみ)をふりみだしながら...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...乱れた鬣を持った大きな獣のような巨濤(きょとう)が立って...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...むやみ無性に駈け行きてかの樹の幹に近づくとたちまち守宮は樹の幹に飛び付きそれ私の方が一足捷かったと言われて野猪腹を立て一生懸命に駈け戻ると守宮素捷くその鬣に取り付きおり...
南方熊楠 「十二支考」
...その頸に勇ましき鬣(たてがみ)を粧いしや...
南方熊楠 「十二支考」
...獅子のごとき鬣(たてがみ)で肩を覆える老猴ども前に立ち...
南方熊楠 「十二支考」
...湯気が馬車屋の馬の鬣(たてがみ)へまつわりついて流れていた...
横光利一 「上海」
...鬣(たてがみ)に銀を散らしぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...身を鬣(たてがみ)へ打ち俯(ふ)せ...
吉川英治 「三国志」
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