...短い頬鬚(ほおひげ)のある仏蘭西(フランス)人である...
芥川龍之介 「少年」
...顎だけに小さな鬚(ひげ)をはやしたり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...翻訳すれば羊の鬚島だが...
大杉栄 「日本脱出記」
...鬚眉(すうび)の魂を蕩(とろ)かして此世の外ならで六尺の體を天地の間に置き所なきまでに狂はせし傾國(けいこく)の色...
高山樗牛 「瀧口入道」
...珍しく不精鬚(ぶしやうひげ)を延ばして...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...高知城観覧、その下でお弁当をひらく、虱をとる、帰宿して一杯、そして一浴、鬚を剃った、ぽかぽか――ぼうぼう...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...鬚が雪で真白なのかどうしてもわからない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...ブラシのような口鬚(くちひげ)と...
徳永直 「冬枯れ」
...間もなく白鬚も後にして諸会社から吐き出された職工達の芋を洗うようにこみ合う中を縫うて進んだ...
富田木歩 「小さな旅」
...鬚(ひげ)は、呻(うな)りに、売られていつた...
新美南吉 「島」
...その顔に漆黒の顎鬚さえ生えていなければ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...頤鬚は膝までもとどき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...宇津が暗澹たる気持で相手の鬚を眺めてゐると...
北條民雄 「間木老人」
...虎鬚一本を筍(たけのこ)に刺し置くと鬚が(けむし)に化ける...
南方熊楠 「十二支考」
...いささか八の字の鬚(ひげ)をたくわえたり...
三宅花圃 「藪の鶯」
...逞しい鬚武者(ひげむしゃ)の巨漢(おおおとこ)の髪毛は...
夢野久作 「暗黒公使」
...長鬚(ちょうしゅ)のガッチリした面(つら)つきの老爺(おやじ)が...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...薄紅い萼に鬚のようにのび残った雌蕋に...
横光利一 「旅愁」
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