...やさしく髻(もとゞり)の上にて結びたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...またその右の御髻に刺させる湯津爪櫛を引き闕きて投げ棄(う)てたまへば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...むづかしき禅門出れば葛(くず)の花明治三十七年或時(あるとき)は谷深く折る夏花(げばな)かな明治三十七年発心(ほっしん)の髻(もとどり)を吹く野分(のわき)かな秋風にふえてはへるや法師蝉(ほうしぜみ)明治三十七年八月二十七日 芝田町海水浴場例会...
高浜虚子 「五百句」
...その夜のうちに髻を切って僧となりましたが...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...彼がその帯刀(たいとう)の様(さま)よりその髻(まげ)の結い風にまで...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...髻(もとどり)と...
直木三十五 「南国太平記」
...「仙波が来ぬが、始めよう」名越左源太は、細手の髻、一寸、当世旗本風と云ったようなところがあったが、口を開くと、底力を含んだ、太い声であった...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、膝で、肩口を押え、左手で、髻を掴んで、ぐっと、引上げた...
直木三十五 「南国太平記」
...やはり同じように髻(もとどり)をあげた壮士でありまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...命から二番目の大髻(おほたぶさ)を切られるのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...風が髻(もとどり)の解けた髪を吹きさらして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...又は髻(もとどり)が切(きっ)て結(ゆ)い付けてある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...この間に髻(もとどり)はじく...
三木竹二 「いがみの権太」
...少し疎(まばら)になつた白髪を髻(もとゞり)に束ねてゐる...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...髪は髻(たぶさ)に結(ゆ)い...
吉川英治 「江戸三国志」
...その下の髻(もとどり)を...
吉川英治 「三国志」
...御遺骸(ごいがい)の前で髻(もとどり)を切って復讐を誓ったうちの一人でしたが』『うむ……』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いつまでわし達を角髻(あげまき)の子供と見おって」「されば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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