...まだ相手の髻(もとどり)をとらえた...
芥川龍之介 「偸盗」
...元服しない(すなわち片髻(かたかしら)を結わない)規定であったが...
伊波普猷 「私の子供時分」
...富永先生(元の高等女学校長)に片髻(かたかしら)を結って貰ったのを覚えている...
伊波普猷 「私の子供時分」
...かれ左の御髻(みみづら)に刺させる湯津爪櫛(ゆつつまぐし)一二の男柱一箇(ひとつ)取り闕(か)きて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...我が國を奪はむとおもほさくのみ」と詔りたまひて、すなはち御髮(みかみ)を解きて、御髻(みみづら)に纏かして二、左右の御髻にも、御鬘(かづら)にも、左右の御手にも、みな八尺(やさか)の勾(まがたま)の五百津(いほつ)の御統(みすまる)の珠三を纏き持たして、背(そびら)には千入(ちのり)の靫(ゆき)四を負ひ、平(ひら)五には五百入(いほのり)の靫(ゆき)を附け、また臂(ただむき)には稜威(いづ)の高鞆(たかとも)六を取り佩ばして、弓腹(ゆばら)振り立てて、堅庭は向股(むかもも)に蹈みなづみ、沫雪なす蹶(く)ゑ散(はららか)して、稜威の男建(をたけび)七、蹈み建(たけ)びて、待ち問ひたまひしく、「何とかも上り來ませる」と問ひたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...それを首の髻(もとどり)に結いつけているのだが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...髻(もとどり)を高く結び上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり同じように髻(もとどり)をあげた壮士でありまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...命から二番目の大髻(おおたぶさ)を切られるのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御髻(もとどり)を失われたのだよ」「えッ」「昨日...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殿の御髻(もとどり)は切られて居た...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...怪談に付きものだ」「ヘエー」「髻(もとどり)なんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...赭ら顔の大髻(おおたぶさ)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...福の神の髻(たぶさ)を攫んで放さないと云う為事だ...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...髻に挿む玉鴛鴦と云ふべく...
牧野信一 「緑の軍港」
...髻(たぶさ)を攫んで放さぬように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...華鈿髻紅...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...あらましの次第を髻(もとどり)に書きつけてある玄蕃の首を如何にして...
吉川英治 「剣難女難」
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