...その次ぎが女髪結いで...
岩野泡鳴 「猫八」
...髪は髪結いさんに結(ゆ)ってもらいますが...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...外出する時はお梅さんという玄冶店(げんやだな)の髪結いに番を入れさせ...
徳田秋声 「縮図」
...それも髪結いさんが帰ったとなると...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...髪結いさんが来ていても...
長谷川時雨 「神田附木店」
...髪結いに来たのだった...
火野葦平 「花と龍」
...「女髪結い処」で見た二匹の蝶...
火野葦平 「花と龍」
...とにかく、お京に逢わせてくれ」「お京は、居らんよ」「どこに行ったかね? どうせ、髪結いか、風呂か、稽古じゃろ? それとも、友田喜造のところか?……仕込みにでも、呼びにやってくれ...
火野葦平 「花と龍」
...腹が目立つようになってからは、踊りの方は止めていたが、髪結いと、裁縫の稽古は日課であったので、外出しなければならなかった...
火野葦平 「花と龍」
...出入りの鳶(とび)の頭(かしら)を始め諸商人、女髪結い、使い屋の老物(じじい)まで、目録のほかに内所から酒肴(しゅこう)を与えて、この日一日は無礼講、見世から三階まで割れるような賑(にぎ)わいである...
広津柳浪 「今戸心中」
...髪結いと結わせている女との絵などは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...またある髪結いは...
武者金吉 「地震なまず」
...この頃は髪結いさんへ行くのだって四日に一度の倹約ぶりよ...
矢田津世子 「神楽坂」
...髪結い賃と暇が惜しいため...
山本周五郎 「さぶ」
...その日おかあさまは、わたくしに掛りきりで、風呂へもいっしょにはいり、髪結いや化粧や、着つけが終るまでそばをはなれず、うるさいほどあれこれと注文を付けた...
山本周五郎 「やぶからし」
...彼女の伯母さんと言う髪結い職の婦人は...
夢野久作 「少女地獄」
...髪結い床(どこ)の軒先にまで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あの薄い生え際の毛へ、髪結いが、スキ櫛という歯の密な竹櫛を加えて、それを一と撫で一と撫で、いやというほど力をこめて梳くたび毎に、おかみさんの黄いろッぽい顔が紅くなって、眼じりも小鼻も吊り上がってしまい、まるで飴(あめ)が伸びるように顎から眉毛までを細長くして、反ッくり返りそうになっているのが、見ていると、何ともおかしくてならなかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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