...昼間から一匹の髪切虫(かみきりむし)がシッカリと獅噛(しが)み付いていた...
夢野久作 「髪切虫」
...その髪切虫が、そうした悪魔気分に示唆(そそ)られて、ソロソロとその長い触角を動かし初めた...
夢野久作 「髪切虫」
...髪切虫にとっては...
夢野久作 「髪切虫」
...何気なく触角を向けている中(うち)に髪切虫は...
夢野久作 「髪切虫」
...シンシンと髪切虫の触角に感じて来るのであった...
夢野久作 「髪切虫」
......
夢野久作 「髪切虫」
...ギイギイギイギイギイ」桐の葉蔭の髪切虫は...
夢野久作 「髪切虫」
...それとも女王様の寝棺の中に秘め置かれた髪切虫か、河馬(アマム)にも喰われず、太陽神(オシリス)にも叱られずに二千年後の今日(こんにち)、輪廻転生(りんねてんしょう)の道理に恵まれて、呼吸(いき)を吹返して来たものか、その辺のところがサッパリ判明しなかったが、やがて間もなく、そんな事はどうでもいい事に気が付いたので、髪切虫は一層、朗かになった...
夢野久作 「髪切虫」
...お父様……髪切虫が来ましたよ」「ナニ...
夢野久作 「髪切虫」
...髪切虫が……」「ええ...
夢野久作 「髪切虫」
...ですからそうしといたら蝶々は一匹も来ないでコンナ髪切虫が……」「ううむ...
夢野久作 「髪切虫」
...この髪切虫は普通のと違っている...
夢野久作 「髪切虫」
...この間お父様が大学で見せて下すった化石の髪切虫によく似てますよ...
夢野久作 「髪切虫」
...お蝶は髪切虫(かみきりむし)のように父の袖へしがみついて...
吉川英治 「江戸三国志」
...髪切虫のような笑い声をもらした...
吉川英治 「新書太閤記」
...髪切虫の啼く音のように...
吉川英治 「夏虫行燈」
...せっかくこれまでおびきよせた長蛇を逸してしまっては何もならぬ」ギリギリギリ……と髪切虫(かみきりむし)の啼(な)くような自鳴鐘(とけい)の音が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...髪切虫(かみきりむし)のヒゲみたいに鋭いかれの感覚は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??