...私はいろいろの髪の形を考えては...
上村松園 「あのころ」
...髪の形で公主という品位を生かしもし殺しもするのでずいぶんと思い悩んだが...
上村松園 「健康と仕事」
...簡単な洋装だが髪の形といい顔の様子といい...
梅崎春生 「日の果て」
...一方犯人の鶴子は、そのまま雪子の部屋に居残って、髪の形を変え、白粉を塗り、頬には膏薬を貼り、雪子の着物を着、作り声をして、まんまと雪子になりすましていたのだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...そしてまた髪の形と目がねとで...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...髪の形もそっくりなんですから...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...髪の形をくずし、そのへんのほこりを手の平になすりつけて、ぐるぐると顔をなで廻すと、もう立派な下級商人のおかみさんになりすましてしまった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...だんだん髪の形が絵に似て来るようになりました...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...」やがておくみは蚊帳のはしに障つた髪の形を押へながら...
鈴木三重吉 「桑の実」
...髪の形も変っていません...
太宰治 「東京だより」
...お庄は隅の方へ鏡を取り出して大人ぶった様子をして髪の形などを直していた...
徳田秋声 「足迹」
...髪の形、頬紅やアイシャドウの使ひ方なども教はつて、何(ど)うにか女給タイプにはなつて来たのだつたが、どこか此処の雰囲気(ふんゐき)に折り合ひかねるところもあつた...
徳田秋声 「のらもの」
...髪の形を気にしながら...
直木三十五 「南国太平記」
...今に残つてゐるその頃の美人画を見るに、折角美くしい顔面に五つも六つも「ムーシユ」を貼り附けたのがあるが、今から見ると、ただただ奇異なと云ふ感じを起させる位のものであるが、併し流行と云ふものは不思議な力を持つてゐるもので、それが流行(はやり)だと云ふことになると、どんなに不思議な、妙な、変てこな衣裳でも、髪の形でも、お化粧の仕方でも、その当時の人にはそれが美くしく見えたのである...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...無事に女学校教育を終らせて、嫁入らせようとしている親の手にわたすのが、一貫した目的であったから、万事が事大主義で、髪の形まで、干渉した...
宮本百合子 「女の学校」
...横をむいたり前をむいたりして髪の形をながめましたが...
村山籌子 「あひるさん の かみのけ」
...窓ガラスに映った自分の髪の形を手で直した...
横光利一 「旅愁」
...丸髷(まげ)や島田に結つて帽の代りに髪の形を美しく見せる様になつて居る場合に帽は却(かへつ)て不調和であるけれども...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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