...或は高遠な理想の為に弟子を教へる為である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...その他の高遠な理由というのは...
太宰治 「惜別」
...そしてたゞ谷川の水の音を伴侶に深い高遠な學問にのみ心を注いでゐるのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...國民の理想を高遠ならしむる...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...高遠な憂愁もありません……...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...同時に「美しくして高遠なるもの」を生涯のおわりまで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...もし将校が少しでも「美しくして高遠なるもの」を解していたら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...『高遠なる思想と疑いもない機知』のために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は高遠なる理想を以て埃及を指導するよりも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...高遠なる経綸抱負を披瀝するのは...
豊島与志雄 「条件反射」
...その上また高遠なる理想は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...特に高遠な議論にしたり...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...もし予をして幾何か俳句の高遠なる趣味...
正岡子規 「俳句の初歩」
...705こんな高遠な生活...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...高遠な形而上学ではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...高遠な理想にとりつくよりも実際にはひと皿の焼き味噌のなかに真実を噛み当てるものだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...何か非常に高遠な実験らしい……ぐらいにしか心得ていないのであるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何ぜなら、もしも然るがように新時代の意義が生活の感覚化にありとするならば、いかなるものと雖(いえど)もそれらの人々のより高きを望む悟性に信頼し、より高遠な、より健康な生活への批判と創造とをそれらの人々に強いるべきが、新しき生活の創造へわれわれを展開さすべき一つの確乎とした批判的善であるからだ...
横光利一 「新感覚論」
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