...所謂(いはゆる)高遠なる理想を行ふには...
薄田泣菫 「茶話」
...これは当然の事であって、飛鳥(あすか)白鳳の輸入期を超えて、其美が漸(ようや)く純日本の形式に落着き、しかも技術の優秀、精神の高遠、共に古今に並びなき発達を遂げた時代であるから、およそ日本美術を語ろうとすれば、どうしても此時期の諸仏像を挙げざるを得ないのである...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...文の大要は『私共は貴下の令息の高遠なる理想に共鳴するものであります...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...科学を社会生活と無関係な高遠なものと決めてかかっているのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ブルジョア・アカデミーの紳士達(教授から副手や学生まで含めて)の高遠真摯な研究に至るまで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...すべての美しくして高遠なるもののために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...高遠なる意味において潔白な魂をもち得るのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...こうした「美しくして高遠なるもの」への逃避の中に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は高遠なる理想を以て埃及を指導するよりも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...進歩という高遠な利害...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はその高遠なる境地を恐れた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...高遠なる哲理から来るものであるという...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これらの高遠な理論の本当の意味を解しかねているので...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...また非常に高遠に見えるので...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...特に高遠な議論にしたり...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...高遠な意志が胸に一ぱいあって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...信州も高遠(たかとお)附近ではマンガといい...
柳田国男 「木綿以前の事」
...信濃高遠(しなのたかとお)の仁科(にしな)五郎様からの早打があり...
吉川英治 「新書太閤記」
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