...茶の湯は奥に高遠の理想を持って居れど...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...自動車は高遠町に向つて快走してゐる...
今井邦子 「伊那紀行」
...ビェリンスキーやドブロリューボフを祖述する二葉亭の文学論は当時の女学生の耳には(恐らくは今の女学生にも)余りに高遠深邃(しんすい)であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...これは当然の事であって、飛鳥(あすか)白鳳の輸入期を超えて、其美が漸(ようや)く純日本の形式に落着き、しかも技術の優秀、精神の高遠、共に古今に並びなき発達を遂げた時代であるから、およそ日本美術を語ろうとすれば、どうしても此時期の諸仏像を挙げざるを得ないのである...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...それから歩いたり乗つたりして高遠城址を観た...
種田山頭火 「旅日記」
...野の木瓜の二枝三枝“井月の墓”伊那町から東へ(高遠への途中)一里余...
種田山頭火 「旅日記」
...…………そして夜中にはどこかに火事があつた!・こどもなかよくあたゝかく芽ぶく・大(マヽ)鼓たたいてさくらちるばかり(高遠)みすゞかる信濃の国の御幣餅です・ぬけさうな歯がぬけてほつと信濃の月(信濃が木曽になる!)・春の夜ふけるとぬけるまへの歯のなやみ・あの水この水の天龍となる水音(伊那)ひるからは風が出て西駒東駒の残雪(望嶽居)・月あかりして山が山がどつしり( 〃 )五月五日晴...
種田山頭火 「旅日記」
...國民の理想を高遠ならしむる...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...この高遠な哲理は処が...
戸坂潤 「科学論」
...すべての美しくして高遠なるものを愛するからである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...同時に「美しくして高遠なるもの」を生涯のおわりまで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼は高遠なる理想を以て埃及を指導するよりも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...高遠なる経綸抱負を披瀝するのは...
豊島与志雄 「条件反射」
...余りにも所謂高遠に過ぎると思ふ人もあらうが...
中原中也 「我が詩観」
...特に高遠な議論にしたり...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...十の字内藤とは信濃国高遠の城主たる内藤氏で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...高遠城(たかとおじょう)「いざ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「はや高遠も陥(お)ち...
吉川英治 「新書太閤記」
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