...併(しか)も先生は俗悪な社会の道徳や習俗に対して何の苦痛の感も抱かずに接しながら一方にまた高遠な理想を説いてお出になつて...
伊藤野枝 「S先生に」
...高遠町に自動車は入つた...
今井邦子 「伊那紀行」
...それから歩いたり乗つたりして高遠城址を観た...
種田山頭火 「旅日記」
...野の木瓜の二枝三枝“井月の墓”伊那町から東へ(高遠への途中)一里余...
種田山頭火 「旅日記」
...そこでは非常時的な・個人的な・内面的な・時に高遠なものは平均されて了っている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...すべての美しくして高遠なるもののために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...すべての「美しくして高遠なるもの」を愛するからだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...こうした「美しくして高遠なるもの」への逃避の中に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...絵画彫刻音楽に至るまでまた昔日(せきじつ)の如く広漠たる高遠の理想を云々(うんぬん)せず概念の理論を排してひたすら活(い)ける生命(せいめい)の泉を汲まんとす...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...余りにも所謂高遠に過ぎると思ふ人もあらうが...
中原中也 「我が詩観」
...これらの高遠な理論の本当の意味を解しかねているので...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...未來の複雜にして高遠なる新定律の形式に移るべきで...
萩原朔太郎 「青猫」
...哲学をたいへんに高遠で深邃(しんすい)なことと考えて...
三木清 「語られざる哲学」
...あるいは彼らは哲学の秀れた点は主として人々が高遠とし深邃として遠ざけるちょうどその点にあると思惟する...
三木清 「語られざる哲学」
...才智高遠にして大慢を生じ...
南方熊楠 「十二支考」
...人間相互の關係を支配する高遠な理想を深く自覺するのであつて...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...信濃高遠(しなのたかとお)の仁科(にしな)五郎様からの早打があり...
吉川英治 「新書太閤記」
...「はや高遠も陥(お)ち...
吉川英治 「新書太閤記」
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