...もちろん営利を主とする会社の営業方針に縛られた映画人に前衛映画のような高踏的な製作をしいるのは無理であろうが...
寺田寅彦 「映画芸術」
...その従来の高踏的な君臨の王座から引き降ろし...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...あれ程審美的・唯美的・な本質であった処の高踏的な「精神」――文化――は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...技術や官僚生活さえが彼の高踏的なインテリゲンツを満足させない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...文筆業者はもはや高踏的な存在ではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一種皮肉な口吻で高踏的な答をした...
戸坂潤 「読書法」
...そして高踏的な自由なものであることか...
豊島与志雄 「春」
...かなり高踏的な性格をもっているようである...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...変に高踏的な彼の態度をどうする事もできなかったのです...
夏目漱石 「こころ」
...シューマンの高踏的なピアノ曲の紹介者として...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一方その高踏的な理想主義と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...まだ/″\われ/\の仕事は高踏的なものを狙へないと思ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかもゆったりした高踏的な歩みに依って表現されていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...鬼(き)沈(しず)んだスバラシイ高踏的な気分だけでも味わいたいものだというので...
夢野久作 「狂人は笑う」
...すなわち能は非常に高踏的な芸術であると同時に...
夢野久作 「能とは何か」
...自己のたましいともする刀を穢(けが)すまでもない――というような高踏的な考えからではなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...秋成や西鶴などの高踏的なものより...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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