...高足駄を穿いた侍学生(さむらひがくしやう)...
芥川龍之介 「地獄変」
...高足駄(たかあしだ)で...
泉鏡太郎 「艶書」
...」と言(い)ひかけて――最(も)う足(あし)も背(せ)もずらして居(ゐ)る高足駄(たかあしだ)を――ものを言(い)ふ目(め)で...
泉鏡太郎 「艶書」
...さあ、」口早に促されて、急いで上る、主税は明(あかる)い外から入って、一倍暗い式台に、高足を踏んで、ドンと板戸に打附(ぶッつか)るのも、菅子は心づかぬまで、いそいそして...
泉鏡花 「婦系図」
...南岳は応挙の高足源(たかあしげんき)に学んだのだから...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...大魯も蕪村門下の高足であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...首座(しゅざ)の方に見ていた同流の高足(こうそく)広沢某(なにがし)が招きますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...げた裾から赤いゆもじを垂れてみんな高足駄を穿いて居る...
長塚節 「太十と其犬」
...印(しるし)の傘(かさ)をさしかざし高足駄(たかあしだ)の爪皮(つまかわ)も今朝(けさ)よりとはしるき漆(うるし)の色(いろ)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...このような珍味を食い葡萄酒を飲みながら植物学者ヤコブスの如き高足(こうそく)と談笑することは...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...高足若山勿堂(ふつだう)が藩文学の後を襲(つ)いだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...渋江氏で此年蘭門の高足であつた抽斎全善(かねよし)が五十四歳で歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...高足(こうそく)の一人小此木辰太郎(おこのぎたつたろう)は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ソクラテス門下の高足の中に数えられる哲学者としても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな次第であったから翁の門下の高足の人は...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...高足駄を蹌踉(そうろう)と踏んで...
吉川英治 「剣難女難」
...さほどのことなれば、一人一人に、辞儀申すよりは、一度に拝見いたしたほうがよいと思う」と、云ったので、それがやや不遜(ふそん)に聞えたのであろう、四高足は、色めき立って、各木剣を手にして立った...
吉川英治 「剣の四君子」
...高足の聖信房湛空(たんくう)だの...
吉川英治 「親鸞」
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