...崩れかかった高殿の楼上で瞑想(めいそう)したくてならなかった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「わたくし自身について」
...天皇は高殿においで遊ばされて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...高殿(たかどの)にお上りになって...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...ギニヴィアは高殿(たかどの)を下りて...
夏目漱石 「薤露行」
...高殿(たかどの)を願ふならず...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...夕日微かにさし添ふ高殿の上を...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...高殿(たかどの)に見(み)る月(つき)の夕影(ゆふべかげ)を分(わか)つはいつぞとしのび...
樋口一葉 「別れ霜」
...玄性寺寄りに高い高殿(たかどの)がありますので...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...高き屋に登る月夜の肌寒み髪の上より羅(ら)をさらに著ぬ月を見て涼を入れようと半裸体の麗人が高殿へ登つてゆく...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...項羽は無聊に堪へ兼ねて高殿の勾欄(おばしま)から...
牧野信一 「悲しき項羽」
...下黄金の高殿(たかどの)...
正岡子規 「花枕」
...そを思へば胸の火は妾を燒き盡し此高殿をさへ灰になさまほし...
正岡子規 「花枕」
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三好達治 「一點鐘」
...どなたでもこの高殿の上から...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ゆん手(で)には水に枕(のぞ)みてつき出したる高殿(たかどの)の一間(ひとま)あり...
森鴎外 「文づかひ」
...ゆん手には水にのぞみてつきだしたる高殿の一間あり...
森鴎外 「文づかい」
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横瀬夜雨 「花守」
...不弥(うみ)の宮(みや)の高殿(たかどの)では...
横光利一 「日輪」
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