...右 持藤原光俊秋までは富士の高根に見し雪をわけてぞ越ゆる足柄の關左從二位頼重旅衣しぐれてとまる夕暮になほ雲こゆる足柄の山いづれも...
大町桂月 「足柄の山水」
...雲の上の高根をよそにみなの川落ちて下りて淵となるらむ陰雲遂に雨をかもして...
大町桂月 「春の筑波山」
...ひと夜高根の風越(かざごし)に...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...夫人が彼の及び難い高根(たかね)の花になったと云う事実に依って...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...辞世 一諸(もろ)ともに契(ちぎ)りし事は半(なかば)にて斗満(とまむ)の露と消えしこの身は八十三老白里辞世 二 骨も身もくだけて後ぞ心には永く祈らん斗満(とま)の賑(にぎはひ)八十三老白里死後希望 露の身を風にまかせてそのまゝに落れば土と飛んでそらまで八十三老白里死後希望死出(しで)の山越えて後にぞ楽まん富士の高根(たかね)を目の下に見て八十三老白里と書いてあった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...高根の白雲か浮気心の...
直木三十五 「南国太平記」
...ほんとうに高根の花でござんすよ」「貴様には...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここから南へ忠別岳に連なる尨大な尾根が高根ヶ原で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...(昭和二十九年旧稿に補訂)槍の肩に宿す飛騨しなの高根しぶきて天の川高山蝶発見物語田淵行男君著「高山蝶」のために高山蝶が引合わせてくれた益友田淵さん...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...いはば高根(ね)の花のいゝ寫眞器(しやしんき)の挿繪(ゑ)や説明(せつめい)などを讀(よ)むことによつて...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...高根の花だ」「――」二人は御納戸町の方へ歩いて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな特高根性を持って居たわけではなく...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...行子の侍女の高根の三人のうちにちがいないが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...おなじ年ごろの高根(たかね)という侍女を相手に...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...手のとどかねえ高根の花だ...
三好十郎 「樹氷」
...もしくは富士の高根(たかね)というネと同じく...
柳田国男 「海上の道」
...相模足柄下郡宮城野村字強羅同 足柄上郡三保村大字中川字ゴウラ飛騨吉城(よしき)郡国府(こくふ)村大字宮地字ゴウラ越前坂井郡本郷村大字大谷字強楽丹波氷上(ひかみ)郡上久下(かみくげ)村大字畑内字中ゴラ備前赤磐(あかいわ)郡軽部村大字東軽部字ゴウラ周防玖珂(くが)郡高根村大字大原字ゴウラ谷大隅(おおすみ)姶良(あいら)郡牧園村大字下宿窪田字コラ谷等である...
柳田國男 「地名の研究」
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横瀬夜雨 「花守」
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