...あの高慢ちきなカイゼル髯は――...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...あんな高慢ちきな乱暴な人わたしきらいですわ...
有島武郎 「或る女」
...畜生こんな高慢ちきな奴...
有島武郎 「骨」
...高慢ちきな顔を見ると...
薄田泣菫 「茶話」
...自動車の高慢ちきな人払ひ...
薄田泣菫 「独楽園」
...わたくしのような謙遜(けんそん)な者に高慢ちきなあなたと折り合いがつくかどうかと思いましてな...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その眼眸(まなざし)にはどこか高慢ちきなところさえうかがわれた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...こうした高慢ちきな恩寵の態度は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...と私は彼女の高慢ちきな鼻に対して云ってやった...
豊島与志雄 「道化役」
...こういう高慢ちきなお喋りをやり出す者は...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上彼はむやみに自(みずか)ら任じているらしい健三の高慢ちきな所を喜こばなかった...
夏目漱石 「道草」
...上流社会のように高慢ちきな人間は一人もいやしない」三十五インヴァネスを着た小作りな男が...
夏目漱石 「明暗」
...そんな高慢ちきな面(つ)らあするねえ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一人が「高慢ちきな唐変木(とうへんぼく)だ」と云うと一人が「もっと大きな家(うち)へ這入(はい)りてえだろう」と云う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...折々は学者のうちに高慢ちきな者があると...
新渡戸稲造 「自警録」
...あの高慢ちきな親爺(おやぢ)が」八五郎は甘酢つぱい顏を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あたしの前に突っ立ってあまり馴れ馴れしくしてもらいたくないもんだなどと高慢ちきなことを考えているんだ...
久生十蘭 「だいこん」
...高慢ちきな歩附をして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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