...高徳(かうとく)の聞えは今も口碑(うはさ)にのこれり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...まことに御高徳の感化の力は美事なものでございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...ここにも児島高徳らしい独逸人がかなり逍遥している...
谷譲次 「踊る地平線」
...此の上は高徳の聖(ひじり)を聘(へい)してその法力に縋(すが)ろうと云うことになったが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...行く末高徳の聖(ひじり)になって...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...大石高徳訳「蒙里西物語」「共和三色旗」等々がある...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...その人は果して完全高徳の人物にして...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...女史の高徳義心一身を犠牲として兄に秘密を守らしめ...
福田英子 「妾の半生涯」
...ある昔の高徳な人格者のことが述べてある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これを聴いてくれという筆者保高徳蔵さんの嘆いた叫びのような声がひそんでいて...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...翁は九州の土が生んだ最も高徳な人ではなかったろうか...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...主人のほかな人影が室に見えたためか、男は、くつぬぎの辺に、だまって蟇(がま)のような姿をして、うずくまったきりであったが、やがて高徳から、「して、どうだった...
吉川英治 「私本太平記」
...そして高徳と共に来い」と...
吉川英治 「私本太平記」
...高徳がさきに忍んで...
吉川英治 「私本太平記」
...高徳は惑いに駆られながらいつか倉院の広場へ来てあちこちしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...高徳が捜しあぐねていたその人に間違いなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし、児島高徳の名も、ここの参陣の“簿(ぼ)”のうちでは一個の小ヌカ星的な存在でしかなく、忠顕にも何の印象すらないようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...高徳の称はじっさい種々(さまざま)に書かれてきた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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