...やん事ない高徳の沙門(しやもん)だつた...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...高徳(かうとく)の聞えは今も口碑(うはさ)にのこれり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...最初は質素高徳であった坊さんが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その人は果して完全高徳の人物にして...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...僧正は一代の高徳...
穂積陳重 「法窓夜話」
...とにかくカトーの高徳をほめる気分をたたえてはいるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...丞相の高徳を慕って降伏にきた次第です...
吉川英治 「三国志」
...児島高徳の一類に楠木の与党も交(ま)じって...
吉川英治 「私本太平記」
...「おう、細作(さいさく)の者が、戻って来たらしい」ふと、高徳が呟いた...
吉川英治 「私本太平記」
...「いや、ここは高徳に、おまかせくださるまいか」高徳が、それを救った...
吉川英治 「私本太平記」
...それはみな児島高徳の親族...
吉川英治 「私本太平記」
...でも五郎には高徳のそんな神経が「ても...
吉川英治 「私本太平記」
...船坂峠のいただきに兵を伏せていた児島高徳...
吉川英治 「私本太平記」
...雲上(うんじょう)にまで聞えているほど名のある者ではございませぬ」「その高徳とやらが...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし、児島高徳の名も、ここの参陣の“簿(ぼ)”のうちでは一個の小ヌカ星的な存在でしかなく、忠顕にも何の印象すらないようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...高徳はふと眉をひそめた...
吉川英治 「私本太平記」
...千種忠顕(ちぐさただあき)の手について、去年、洛中の合戦でもよう働いたあの高徳か」「以後、国元の熊山に帰ッて鳴(な)りをひそめておりましたが、下御所(しもごしょ)(直義(ただよし))の大軍が、はや福山の城(備中・倉敷の西北)にせまッたのを見て、高徳らは、しょせん、阻(はば)め難(がた)しと見たのでしょう...
吉川英治 「私本太平記」
...その高徳についてすこし述べておく要もあろう...
吉川英治 「私本太平記」
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