...それが最も高尚な樂みであるのであらうか...
會津八一 「趣味の向上」
...外でもない、より高尚な、君ほどそれに就て語る資格を持っている人は他にない事の態度や習慣に就て時を費さず、誰でも出来るような下等動物の研究に、君がいまだに大切な時を徒費しているという白状だ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...高尚な話を仕かけッこはありませんが...
泉鏡花 「婦系図」
...求道の精神に基(もとづ)いた高尚な美もあることは否まないが...
高浜虚子 「俳句への道」
...工人に似ず高尚な人で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...平凡な日々の業務に精励するという事こそ最も高尚な精神生活かも知れない...
太宰治 「トカトントン」
...むかしなら氣にもかけなかったに相違ない何ものか高尚な動機と...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...高尚な婦人が外の空気を吸っても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...細君までその隅に俳句を書き添えるという極めて高尚な遊びをした...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...むずかしい高尚な問題を考えている時でも同じくこんな様子をするから...
夏目漱石 「行人」
...また自分らよりも遥(はるか)に高尚な人である...
夏目漱石 「坑夫」
...これは高尚な……最も高尚とは言われぬけれども...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...もとより高尚なる理論上よりいえば...
福沢諭吉 「学問の独立」
...父母の品行方正にして其思想高尚なれば自(おのず)から家風の美を成し...
福沢諭吉 「新女大学」
...兄も矢張(やは)り先輩に傚(なら)うて算盤(そろばん)の高尚な所まで進んだ様子です...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...高尚な道徳的観点からは非難されるかも知れませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...これは危険を伴う高尚な業であるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...非常に高尚なる連想を伴のうたものであった...
柳田国男 「雪国の春」
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