...しかし余り高尚なむずかしい講義はしない...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...高尚なる俗論、こんな軽はくな類のものを、どうにかして消滅するくふうをせねば、日本も末はどうなるか知れぬという...
伊藤左千夫 「廃める」
...而して彼等は恋愛中に発見する高尚なる幸福は人生に対する高貴なる職務にして神に仕ふるより敬虔の念に於て遙かに優れたるものであると感じてゐる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...印度(インド)から大乗(だいじょう)とか天台とかいうような実に驚くべき高尚な哲学が日本に導かれた時に...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...その他の高尚なる目的とこの卑近なる生活の職業はつねに離るべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...高尚なる職分は他事なりと相裁判するものは...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...またこの俺が高尚な感情をいだいている男に違いないと信じながら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...もっと高尚な、思想的に深みのある、立派なものは出来ないのかね...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...高尚な詩人です」「そうか」「趣味を解した人です...
夏目漱石 「虞美人草」
...また自分らよりも遥(はるか)に高尚な人である...
夏目漱石 「坑夫」
...自分よりも遥かに高尚な人間が出来たことを非常に感じ...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...且つ高尚なる人物を造り...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...こういうのが上流社会の読者の常で、また自から上流社会に加わらんとする手合いがそれに追随するのだ! そのくせ、何という虫のいい注文だろう! 文章は須らく、厳正且つ高尚な、洗煉された言葉で書かなければいけないというのだ――つまり申し分のない立派なロシア語がひとりでに天から降ってきて彼等の舌の上に乗る、そこで彼等は口を開いてそれを吐きちらせばよい、といった具合になることを望んでいるのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あなたはより善い生活――高尚な願望...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...けれども上品で高尚な顏といふものは容易にこれを破壞することが出來ない...
室生犀星 「はるあはれ」
...その頃の貸本屋の持っていた最も高尚なものは...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...3290そこでその高尚な...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...高尚な美風とされていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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