...惡辣(あくらつ)な高利貸しとなつてゐるのを知るに至つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...高利貸しらしくもないジョニー・ウォーカーの黒である...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...土地の高利貸しに宇野さんといふ人がゐた...
関根金次郎 「本因坊と私」
...墺匈国(おうきょうこく)では高利貸しが厳禁せられている...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...それでも未だ間に合わぬので高利貸しの処にまでも出かけていった...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...たとえばある一人の虚無的な思想をもった大学生に高利貸しの老婆を殺させる...
寺田寅彦 「科学と文学」
...高利貸しの類(たぐい)で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「一枚だよ」「ハガキ一枚なんて買えますか」これが、その内、高利貸しの前で、煙草を喫いながら「お金なんか、廻り持よ」と、云うようになるのだから、話もいろいろとおもしろいものがある...
直木三十五 「死までを語る」
...――まさか佐五兵衛に頼まれたんじゃあるまいな」品川の高利貸し増屋の佐五兵衛から金でも貰って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...*206(散逸)*207自意識は常に高利貸しの冷酷な表情の中に棲(す)む...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...「私はあなたもご存知のあの高利貸し...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...貴君(あなた)どうして今時高利貸したッて月三十五円取ろうと言うなア容易な事(こっ)ちゃア有りませんヨ……三十五円……どうしても働らき者(もん)は違ッたもんだネー...
二葉亭四迷 「浮雲」
......
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...小作人の家が高利貸しに取られてしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...高利貸しの弟はもたれぬ...
矢田津世子 「神楽坂」
...どんな悪評があろうとも彼は結局羽後で随一の高利貸し渡仙であった...
矢田津世子 「神楽坂」
...――いまに高利貸しでもやるつもりだろうさ...
山本周五郎 「青べか物語」
...「あれは高利貸しのお先棒じゃない...
山本周五郎 「季節のない街」
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