...此等の芸術が人の心を高めること少くして而もこれを楽ましめることの多いのは何故であるか...
阿部次郎 「帰来」
...神を知らんとする熱情を益々高めし故(ゆえ)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...長年の奉仕はいまや崇拝の情に高められようとしているとき――いまや...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...さらに進歩発達の度を高めて行ったのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...美を高める民族は人間の魂と生命とを高める民族である...
高村光太郎 「美」
...従って又社会に於ける生産技術水準を高める原因になるということは...
戸坂潤 「科学論」
...併しこの平均的な水準と特に今高められた水準との間には...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼女はしだいに心痛の度を高めながらその破裂を待った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古いぼろ布を敷いて頭の下の蓆を高めて枕になるようにしてやった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを高めることを本質とするのではあるまいか...
中井正一 「図書館に生きる道」
...対手を高める力として作用する隠されたこわさがある...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...この少量の毛織物の声価をいやが上にも確実に高めた...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...民衆の心と手とを自由の域に高めたのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...つまりお互いに鑑識眼を高めようというわけさ」平五は声をあげて笑った...
山本周五郎 「末っ子」
...こうつよい信頼を九州では高めていたのか...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の祝詞が、一だんと、声を高める...
吉川英治 「平の将門」
...そのためにその価値は高められて...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その市場価格もまた高められるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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