...背を高めた猫と似たものだつた...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...それは Erhebend(高める力あるもの)でなくていやになつたから取外してしまつたのです...
阿部次郎 「帰来」
...併し此高められたる世界の一瞥が尊いか現在日常の生活の明確なる意識が尊いかは疑問である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...苦(くるしみ)はますますその度を高めるのみである...
李光洙 「愛か」
...それから少し声を高めて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その女の美しさが異様に高められていた...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そうした常識の獲得は必ずしも常識そのものを高めることにはならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...もっと高めなくちゃいかん...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを高めることを本質とするのではあるまいか...
中井正一 「図書館に生きる道」
...却つて猫又先生に抱いてゐるみんなの不滿を高めてしまつた...
南部修太郎 「猫又先生」
...いやが上にも高めて居ります...
野村胡堂 「悪人の娘」
...ソクラテスのこの体験は彼の弟子たちによって学問的意識にまで高められたのである...
三木清 「科学批判の課題」
...根本は一般勤労者の生活水準を高めるのが目的だ...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...作品の価値を高め得るものではない...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...わたしはよろこんでそれらの名前を高めるためのお手伝いに用いよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...商法上誤謬によって高められているから...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...また生の歓びを神的にまで高めたような...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...また自己を高める道の残酷であることを感じないではいられない...
和辻哲郎 「転向」
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