...その上何代か續く間に段々虚榮心も高まり...
石川三四郎 「浪」
...漸次その性能が高まりましたし...
石原忍 「色盲検査表の話」
...葉ずれの音が高まり...
梅崎春生 「日の果て」
...乳房の高まりでも有るまいが」毛むくじゃらの手を懐中(ふところ)に突込み...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...その貴族的な超然とした態度にかすかな反感が高まりかけていた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...この一二年この動向は特に高まりつつあると云っていいだろう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...脈管のうちには四月の潮の高まり沸き立つのを感じてる動物のように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女の名声は今では日に月に高まりつつあるのだが...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...その響きに合せて高まり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...こういうことを目にとめたので私の好奇心はますます高まり...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...期待が高まり、興奮が頂点に達し、みんなひどく無口になり、もし無口が強烈なんてあり得ればの話だが、作業にじっと見入った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...それに伴れて酔ふ樽野の音声も五体に不釣合に高まり...
牧野信一 「円卓子での話」
...その誇りがむしろ高まり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...高まり高まり行く階級的文化闘争の積極的拡大の宣言として永続的に着手されなければならないのだ...
宮本百合子 「国際無産婦人デーに際して」
...ちいさい乳房や鳩胸のさびしい高まり...
室生犀星 「香爐を盗む」
...それは享楽によってますます高まり増すのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...空襲のサイレンと同じ高まりで鳴きつづける...
横光利一 「夜の靴」
...そしてその刳れた所に模型地図の山脈などに見る幾つかの高まりが縦横に岩面を走っているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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