...その人に対する一般の尊崇の念は甚だしく高まったに相違ない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それらによって名声が漸次(ぜんじ)に高まったので...
石原純 「ジェームズ・ワット」
...外交の問題を処理して大功を立てたのでその名望は高まった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...俄(にわか)に調子の高まった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...彼の病気によってますます高まった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...非常に慎重に仕事をしたので朝地面からはじめたのが夜になって床からわずか数インチ高まった一層の煉瓦が枕の役に立ったのであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...色彩映画或いは特に天然色映画に対する関心が大いに高まったようだ...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...御米に対してはなはだ気の毒だという思が非常に高まった...
夏目漱石 「門」
...高まったり低まったりしながら...
北條民雄 「いのちの初夜」
...母の鼓動が少し高まった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...勝負師・高潔人物という評判が高まっただろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それに個人の自覚の高まったことがその発達を助ける上に決して無力でない...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...真に女の生活の社会的条件が高まったとはいえない例が多い...
宮本百合子 「現実の道」
...今に見てちょうだい!そう思い燃え立ちながらむさぼるように勉強したのです時代の波の激しさも私たちを打ち叩きしてそれは唯の勉強というには余りにひたむきな身体ごとのぶっつかり方でした国の内では二・二六の後波があちこちにゆれ動き高まったり低まったり激したり沈んだりして国全体は軍国主義一方の道をズンズン歩いていながら革命の気分もたしかに有りました国の外からは...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...その高まった酒色の襞のどこからも日が射し昇っているように明るかった...
横光利一 「旅愁」
...大学のアヴェロエス派と対立することによって一層アヴェロエス攻撃の熱が高まった...
和辻哲郎 「鎖国」
...一向宗に対する敵意と比例して高まった...
和辻哲郎 「鎖国」
...高まった生の沸騰も...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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