...「高が犬を一匹くれなどとは...
芥川龍之介 「犬と笛」
...高が青侍の四人や五人...
芥川龍之介 「偸盗」
...高が五十円か百円の身受け相談ぐらい...
岩野泡鳴 「耽溺」
...この四月は製造高が一二万円で店売りが十三万円ばかり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...此頃は文太郎が萬事を遣つて呉れる許りか下女のお高がよく役に立ち...
高濱虚子 「續俳諧師」
...高が犬の一匹くらいまさか売ってくれんこともないだろう」「お金よりもその犬を売ってもらうことが面倒なんですって...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...また英国では一昨年と昨年との比較統計によると人造藍の輸入高が二割ほど増し...
寺田寅彦 「話の種」
...どの駅にも標高が示されていて...
外村繁 「澪標」
...又倅の側役として、斉彬に事があれば、それも許してやろうが、高が、斉彬の倅一人の死に、陰謀が何うの、こうの――申すにことを欠いて、由羅が張本人などと――由羅は、身の部屋同然の女でないか...
直木三十五 「南国太平記」
...日が暮れゝば炊ぎの手傳をして民家へ泊めて貰ふので商ひの高が少ない割合には相應に利益を見て行くといふ...
長塚節 「彌彦山」
...高が一尺四方くらいの面積だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何しろあんまり金高が大きいので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二十人の女工の色塗りの仕上げ高が...
林芙美子 「新版 放浪記」
...高が知れたものだのに――あいつは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その金高が不確かであることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...官兵衛孝高がその地の惣社大明神(そうしゃだいみょうじん)に七日間の禊(みそぎ)をとって...
吉川英治 「新書太閤記」
...いや、高が内々、この君へ傾倒していたわけは、教坊の妓女(おんな)たちが、あんなに騒いだのを見てもわかる通り、たいへん粋(すい)な貴公子だと、かねがね聞いていたからでもあった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...転び込むようにお高が入って来た...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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