...對象の精髓を掴んで其處に萬物の底に流るゝ「心」を發見することであるかも知れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...肉體及び腦髓の組織上...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何も知らない私の背髓が親父の將校時代の放蕩の償ひをしなくちやならないなんて...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...ランク それも惡くなつた背髓が自分でそんなものを食つたわけぢやないんですからね...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...宗吾の事は、血性なる正信の、純潔なる腦髓に、非常なる刺戟を與へたり...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...其後二三日してピストルで前額と延髓とを一發づゝ打つて自殺した...
高濱虚子 「俳諧師」
...詩は國民の精髓なり...
土井晩翠 「天地有情」
...木の髓を腐らす猿の腰かけ等...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...元兢と云ふ人の詩髓腦を書いたと云ふことが分つたり...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...詩髓腦の外に大切なものがあります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...文學の眞髓はつまる處虚僞と遊戲この二つより外にはない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...私の腦髓を苦しめねば私は淋しさに堪へません...
長塚節 「教師」
...それでも小粒で二兩ばかり」與七が怨み骨髓(こつずゐ)に徹(てつ)するのはそのためだつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつもコワリョーフ少佐は紅玉髓(こうぎょくずい)の印形を沢山もっていたが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...骨の髓(ずゐ)まで味をつけてゐるのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...人間とは腦髓的存在(Gehirnwesen)である...
三木清 「認識論」
...濕氣(しつき)は骨の髓(ずゐ)までも浸潤(しんじゆん)したかと思はれるばかりだ...
三島霜川 「青い顏」
...全く自分のものになるのだとも考へた!‥‥この考へが彼を心髓までも慄はせた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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