...のみならず又マントルの中から髑髏(どくろ)を一つ出して見せる...
芥川龍之介 「誘惑」
...仇(かたき)の髑髏(しゃれこうべ)か...
泉鏡花 「印度更紗」
...牙彫(げぼり)の白髑髏(しゃれこうべ)を胸から斜(ななめ)に取って...
泉鏡花 「薄紅梅」
...」「腰の髑髏が言わせますかね...
泉鏡花 「薄紅梅」
...十字架と髑髏(どくろ)の秘密結社が出てくるんじゃないですか」「秘密結社ですって?」「そりゃ僕の想像ですよ」戸浪三四郎は呪いの標章(マーク)についてもっと何かを知っているのだと...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...近くはルルウの髑髏(どくろ)怪人が身を潜めていた巴里(パリ)のオペラ座などに比べても...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...かうして英雄の亡くなつた後(あと)からその髑髏(しやれかうべ)を二つ迄も拵へる事が出来る...
薄田泣菫 「茶話」
...さすがの将監もこの髑髏(しゃれこうべ)をみると...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...髑髏の口を開いて見せた...
辰野隆 「汝自身を知れ」
...その傍に髑髏(どくろ)があり...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...喬生がお化粧をした髑髏(どくろ)と並んで坐っているので...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...真紅の広海の上に置かれた純白な二つの髑髏――それを弁信だけが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが腐つた髑髏塚も各地に在った...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...ただし果実ならびに花の図解剖諸事は白沢保美著『日本森林樹木図譜』による菩提樹(Ficus religiosaL.)インド産菩提樹の真品(いわゆるインドボダイジュ)小野蘭山先生の髑髏この蘭山(らんざん)小野先生の髑髏の写真はじつに珍中の珍で容易に見ることの出来ないものである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...例えば帰る雁(かり)田毎(たごと)の月の曇る夜に菜の花や月は東に日は西に春の夜や宵(よひ)曙(あけぼの)の其中に畑打や鳥さへ鳴かぬ山陰に時鳥(ほととぎす)平安城をすぢかひに蚊の声す忍冬の花散るたびに広庭の牡丹や天の一方に庵(いほ)の月あるじを問へば芋掘りに狐火や髑髏(どくろ)に雨のたまる夜に常人をしてこの句法に倣(なら)わしめば必ずや失敗に終らん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...秋風の吹くにつけてもあなめ/\と小町の髑髏(されこうべ)の眼穴に生えた芒(すすき)が呻(うな)った向うを張って...
南方熊楠 「十二支考」
...私は土まみれの髑髏を掘り出したのである...
三好達治 「測量船」
...是(これ)からが髑髏洞(カタコンブ)の奥の院である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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