...『我れとても近來髀肉の歎に堪へざるが...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...ときおり「大将くらい信用があれば私なら店の売上を倍にして見せる」といっていわゆる髀肉の嘆をもらしてみせたものである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...あたら英雄も髀肉(ひにく)の嘆(たん)に堪えない有様です...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の天性の迅足の髀肉(ひにく)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...髀肉(ひにく)の歎に堪えられずにいるところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...計を決し髀(もも)を拍(う)ち大いに喚(よ)んで烏竜と白(い)う...
南方熊楠 「十二支考」
...三国時代の英雄は髀(ひ)に肉を生じたのを見て歎(たん)じた...
森鴎外 「かのように」
...いかにも髀肉(ひにく)を嘆(たん)じるように振り顧(かえ)って...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...髀(もも)の肉が肥えふくれて参りました...
吉川英治 「三国志」
...黄忠(こうちゅう)の矢(や)一このところ髀肉(ひにく)の嘆(たん)にたえないのは張飛であった...
吉川英治 「三国志」
...今日(こんにち)まで髀肉(ひにく)の歎(たん)をもっておりましたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...髀肉(ひにく)の嘆(たん)をもらしながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...髀肉(ひにく)を嘆じている輩(やから)です」「…………」「ですから...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちの髀肉(ひにく)も...
吉川英治 「新書太閤記」
...髀肉(ひにく)をうずかせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...髀肉(ひにく)の嘆『――藪椿ですけれど...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...髀肉の嘆を洩(も)らしながら...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...髀肉(ひにく)の嘆(たん)をもらしているくらいだ」「あ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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