...髀肉(ひにく)の歎(たん)に堪えなかったに相違ない...
泉鏡花 「怨霊借用」
...ときおり「大将くらい信用があれば私なら店の売上を倍にして見せる」といっていわゆる髀肉の嘆をもらしてみせたものである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...髀臼碎き更に又二條の筋を斷ち截りぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼の天性の迅足の髀肉(ひにく)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...髀肉(ひにく)の歎に堪えられずにいるところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...(六月二十九日)四十九○英雄には髀肉(ひにく)の嘆(たん)といふ事がある...
正岡子規 「病牀六尺」
...計を決し髀(もも)を拍(う)ち大いに喚(よ)んで烏竜と白(い)う...
南方熊楠 「十二支考」
...髀肉(ひにく)を嘆じていたこと実に久しかった彼である...
吉川英治 「三国志」
...髀(もも)の肉が肥えふくれて参りました...
吉川英治 「三国志」
...左の髀(もも)をなでながら...
吉川英治 「三国志」
...髀肉(ひにく)の嘆(たん)をかこちいたり...
吉川英治 「三国志」
...今日(こんにち)まで髀肉(ひにく)の歎(たん)をもっておりましたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...髀肉(ひにく)の嘆(たん)をもらしながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なお慰めきれない髀肉(ひにく)の嘆(たん)が常にあるらしく見られる彼であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...髀肉(ひにく)を嘆(たん)じて...
吉川英治 「新書太閤記」
...信長の髀肉(ひにく)もすこし肥(こ)えたからの」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...髀肉(ひにく)の嘆『――藪椿ですけれど...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...髀肉の嘆を洩(も)らしながら...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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