...われわれの骨骼がおそらくわれわれの先祖のそれと区別できないであろうように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼の精神(モラル)の骨骼は次のごとし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...一体に逞(たくま)しい骨骼(こっかく)で顔はいつも銅のように光っている...
寺田寅彦 「嵐」
...機体の骨骼を復原する仕事からとりかかった...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...研究者の骨骼の問題である...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...其所(そこ)に一人(ひとり)の骨骼(こつかく)の逞ましい三助(さんすけ)がゐた...
夏目漱石 「それから」
...其所(そこ)に一人の骨骼(こっかく)の逞(たく)ましい三助がいた...
夏目漱石 「それから」
...正道の詩はやはり音律の「骨骼」を持たねばならない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...骨骼のがっしりした美を求めるからだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...骨骼のがっしりしたレアリズムの文学を以て任じていた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...骨骼の逞(たく)ましいリズミカルのもの...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...第二の国民の骨骼を大きくする為のカルシウム分もフンダンにある...
葉山嘉樹 「氷雨」
...さて虎も獅(しし)も同じく猫属の獣で外貌は大いに差(ちが)うが骨骼(こっかく)や爪や歯牙は余り違わぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...岩兎は外貌が熟兎に似て物の骨骼(こっかく)その他の構造全く兎類と別で象や河馬(かば)等の有蹄獣の一属だ...
南方熊楠 「十二支考」
...如何にも重三の顔は土臭かったけれ共お関とはまるで異った骨骼と皮膚とを持って居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...魚の肉をしゃぶり取った骨骼の強く鋭敏な美しさを想像した...
横光利一 「旅愁」
...骨骼だけ彼の方へ延び上ろうとする犬の動きを感じると...
横光利一 「旅愁」
...父の骨骼のようにも感じられると...
横光利一 「旅愁」
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