...私は此処で昔の朝鮮人でもした様な骨董的な空想を現実と妄想との中間的濃度を持つものとして味わう...
松永延造 「職工と微笑」
...骨董的な磨きを掛けて...
松永延造 「職工と微笑」
...人心の表裏とか、世間の流轉とか、人情の酷薄、またその温かさなどさまざまなものを思ひ合はせながら讀むところに、ただ骨董的な、あるひは過去の歴史小説あるひは史實といふやうなことでなく、自分の體驗と結び合はせて脈を打ち、さうして今日に思ひ、明日に考へるところがあるところに、私はいろいろなものが復古的な色合ひを見せてをるのぢやないかと思ふのです...
吉川英治 「折々の記」
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