...痩せてはゐるものの骨組みのしつかりした...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...鏡に映った僕の顔は皮膚の下の骨組みを露わしていた...
芥川竜之介 「歯車」
...彼女の末期の作品に見られる骨組みの堅固さを見せてゐる...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...〔蔵を建てるには〕先ず丈夫な骨組みが出来...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...人の手による精巧極まる仕事の豊かな骨組みをなしていることは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...此の二度目の大事な骨組みの一部も新しい糸の添加に従つて一つの大綱になる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...骨組みは太そうだけれど...
梅崎春生 「桜島」
...一人の学者の科学的研究というものはたとえて言わば道ばたに落ちた財布(さいふ)を拾うたような簡単なものではなくてたとえばツェペリンの骨組みを作り上げるための一本一本のリベットにたんねんな仕上げをかけるようなものだとぐらいには考えてもらいたいものである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...たとえば近代物理学の領域を風靡(ふうび)した「波動力学」のごときもその最初の骨組みはフランスの一貴族学者ド・ブローリーがすっかり組み立ててしまった...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...小説を書いて行く地力の骨組みを強くする意味からも...
戸坂潤 「読書法」
...背も高く骨組みもたくましく...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...骨組みばかりのガランドウが何になる...
中里介山 「大菩薩峠」
...時代は英雄豪傑に骨組みだけを作らせるかも知れないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...骨組みや腕ッ節になる養分が...
野村胡堂 「胡堂百話」
...骨組みのぐにゃぐにゃしたもの...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...白ペンキで塗られた軽い骨組みの高塔は深い青葉の梢と屋根屋根の上に聳えて印象的な眺めである...
宮本百合子 「刻々」
...私の骨組みは、あんなに繊細でなくてきっと四角っぽいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...附録にして載せようと思っていた腹案の骨組みだけを掻(か)い抓(つま)んで話すと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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