...痩せてはゐるものの骨組みのしつかりした...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...鏡に映つた僕の顔は皮膚の下の骨組みを露(あら)はしてゐた...
芥川龍之介 「歯車」
...彼女の末期の作品に見られる骨組みの堅固さを見せてゐる...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...人の手による精巧極まる仕事の豊かな骨組みをなしていることは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...此の骨組みの上へ湿つた土の粒を一つ一つ堆み上げて行つて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...しかし確つかりとしたその骨組みだけを組立て終つたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...骨組みは太そうだけれど...
梅崎春生 「桜島」
...彼の心を惹きつける程の皮膚と骨組みとを持つ人でなければ...
谷崎潤一郎 「刺青」
...一人の学者の科学的研究というものはたとえて言わば道ばたに落ちた財布(さいふ)を拾うたような簡単なものではなくてたとえばツェペリンの骨組みを作り上げるための一本一本のリベットにたんねんな仕上げをかけるようなものだとぐらいには考えてもらいたいものである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...それから身体の頑健(がんけん)な骨組み...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...骨組みや腕ッ節になる養分が...
野村胡堂 「胡堂百話」
...街路樹の前に自動車の骨組みに幌をつけたような...
久生十蘭 「だいこん」
...そこには次の文明の骨組みが見られる...
平林初之輔 「二つの文学論」
...一人がっしりした骨組みの五十ばかりの農夫が居睡りをしていたが...
宮本百合子 「北へ行く」
...白ペンキで塗られた軽い骨組みの高塔は深い青葉の梢と屋根屋根の上に聳えて印象的な眺めである...
宮本百合子 「刻々」
...骨組みのたくましい...
森鴎外 「山椒大夫」
...附録にして載せようと思っていた腹案の骨組みだけを掻(か)い抓(つま)んで話すと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いつのまにかもう天守閣の骨組みができていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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