...もし彼が相手のいうままに任せようものならじきに完全に骨抜きにされてしまうであろうから...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...骨抜きにして伝えられたりした...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...柔弱な骨抜きの恣(ほしいまま)な恵み深い生きやすい道徳――快楽の契約にすぎず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...骨抜きのフランス人たちの間にはいって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...尾張は骨抜きになっている」「かりに誰かが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで百姓を骨抜きにしておかなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭を引くと共に長いのが面白いように抜け出してくる」「蛇の骨抜きですね」と寒月君が笑いながら聞くと「全くの事骨抜だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...日本の大陸経営はいっさい骨抜きとされている...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...絞紋(しぼりもん)などに多かる竜を骨抜きにしたように軟弱な怖ろしいところは微塵(みじん)もない物は...
南方熊楠 「十二支考」
...労働法の骨抜き作業などをつづけることは全く不可能であり...
宮本百合子 「一票の教訓」
...ホネノキは骨抜きの意というが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「その殺し文句といまの眼つきでいつもこっちは骨抜きにされてしまう...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...物品の贈与とで骨抜きにされている...
山本周五郎 「山彦乙女」
...彼女のために甘んじて骨抜きにされて行くのが何ともいえず嬉しくて...
夢野久作 「鉄鎚」
...警視庁へ出すのには筋の通る限り骨抜きにした上演脚本(あげほん)を書いて下さらなくちゃ駄目よ...
夢野久作 「二重心臓」
...あの脚本は呉羽さんの命令で全部骨抜きだろう...
夢野久作 「二重心臓」
...呉軍は骨抜きになる...
吉川英治 「三国志」
...伎楽のごときはこの意味で骨抜きにされたのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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