...この二種の恐怖を出来る丈(だ)け与えまいと骨折るものだ...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...色々郷里の事に骨折るので...
薄田泣菫 「茶話」
...くだらない社交に骨折るだけの場所である...
太宰治 「正義と微笑」
...音楽に移すべき題目を見出すために骨折る必要さえなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...骨折るだけの価値もないわ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よくしようとばかり骨折るのであつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...協力願います」「骨折る」仕方なさそうに...
火野葦平 「花と龍」
...骨折る者はその報(むくい)を取るべき天の道なれば...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...最も下手な歌も最も善き俳句漢詩等に優り候程ならば誰も俳句漢詩等に骨折る馬鹿はあるまじく候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...誰も俳句漢詩等に骨折る馬鹿はあるまじく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...漢詩等に骨折る馬鹿はあるまじく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...戀に骨折る功勞をいはゞ五位ぐらゐの値打はある...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...戀に骨折る程度ともいふべき事を「こひぢから」といふ一語につゞめたる作者のはたらき畏るべき者あり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...そこで母親は嫁貰いに骨折る...
宮本百合子 「感情の動き」
...麻なぞ作って骨折るだけ損だと麻畑は荒廃にまかされた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...しわん棒が義理のつき合いに骨折るなんて例は天下にありませんしね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「僕は君さえ介意(かま)わないならいくらだって骨折るけれども...
横光利一 「旅愁」
...掘りちらすなあ」「むだ骨折る奴あ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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