...それも大して骨折るのではあるまい...
岩野泡鳴 「耽溺」
...この二種の恐怖を出来る丈(だ)け与えまいと骨折るものだ...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...色々郷里の事に骨折るので...
薄田泣菫 「茶話」
...母は愛女の為に其望を遂げさすべく骨折る事を諾(だく)した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼のために骨折るのはまったく無駄なことだと言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...つまった胸に一息の空気を吸い込もうと骨折ることがあった――その痩(や)せた無髯(むぜん)の長い顔の痛ましい皺(しわ)の中に刻まれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私が骨折るのをあまり好かないのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よくしようとばかり骨折るのであつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...協力願います」「骨折る」仕方なさそうに...
火野葦平 「花と龍」
...骨折る者はその報(むくい)を取るべき天の道なれば...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...誰も俳句漢詩等に骨折る馬鹿はあるまじく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...漢詩等に骨折る馬鹿はあるまじく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...戀に骨折る程度ともいふべき事を「こひぢから」といふ一語につゞめたる作者のはたらき畏るべき者あり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...そこで母親は嫁貰いに骨折る...
宮本百合子 「感情の動き」
...麻なぞ作って骨折るだけ損だと麻畑は荒廃にまかされた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...もうその国の役にも立たなければその職業にも役立たず・強健な子どもを産むのにさえも役立たない・弱り朽ちた肉体の中に生命を持続させるように骨折るだろうとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「僕は君さえ介意(かま)わないならいくらだって骨折るけれども...
横光利一 「旅愁」
...掘りちらすなあ」「むだ骨折る奴あ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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