...主人はやむを得ず酒はもちろん幾分の骨折りもやるということで...
伊藤左千夫 「去年」
...実に一と通りの骨折りではありませんでした...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年六月号)」
...「どうもお骨折りでした...
井上円了 「おばけの正体」
...こんな骨折りをして見ても甲斐はなかった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そうして当時の自分の英語の力では筋だけを了解するのもなかなかの骨折りであったが...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...沈黙を破ろうとしてちょっとした言葉を発する骨折りに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...金椎(キンツイ)の骨折りで巧みにゆであげられ...
中里介山 「大菩薩峠」
...多少の骨折り賃というやつを恵んでいただきてえんでございます」「ふふん――名刀を手に入れた時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう大した体力の骨折り仕事というのはせんでも済むじゃから...
中里介山 「大菩薩峠」
...大骨折りで身体をねじ曲げると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...違った鍵と釘で大骨折りで金箱を開け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...所属部隊名は消し得ないというこッてす」「たいへんなお骨折りでした」「たいへんというのは...
久生十蘭 「ノア」
...最初の試みだけに大骨折り...
山本笑月 「明治世相百話」
...山と買い込んだ品物を両手に高くさし上げてやっと通るほどの大骨折り...
山本笑月 「明治世相百話」
...それは骨折り損になり...
吉川英治 「江戸三国志」
...骨折りであったろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...その隙(すき)を狙う才覚ですもの、生やさしい苦労と芸当じゃございませんでしょ」「わかってるよもう、その骨折りは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そのあとで信者たちの骨折りにより来会者一同が食事を共にしたが...
和辻哲郎 「鎖国」
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