...女は出されるなり骨のないようによろよろとなった...
田中貢太郎 「変災序記」
...つまり読者の既知の世界に抵抗して行くだけの骨のない論文は...
戸坂潤 「読書法」
...まるで骨のないようなしなやかな柔かさに...
豊島与志雄 「乾杯」
...まるで骨のない軟体動物のようにグニャリとしていて...
中村地平 「南方郵信」
...骨のないような思想家の書は読むに足らない...
西田幾多郎 「読書」
...煤けて背骨のない藁人形のようなお婆さんが...
林芙美子 「新版 放浪記」
...どこも骨のない所は見出し得なかった1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...竜骨のないボオトをこいでは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...もしくは海月(くらげ)に骨のないわけなどと我々が呼んでいる昔話...
柳田国男 「海上の道」
...骨のない生肉の塊りのようなものだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...もう骨のない頸筋(くびすじ)の持主みたいに「ついつい...
吉川英治 「私本太平記」
...「応(おう)か」「…………」押されるたび、光春の首は、骨のないように、仰向(あおむ)いたまま、左右にうごいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...道義的背骨のない人物であって...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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一陽来復