...イエスが驥馬に乘つてイエルサレムの都城に入らんとする時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...木下尚江の兩先輩の驥尾に付して『新紀元』を發行してゐた際であつたので...
石川三四郎 「浪」
...それにこの運動中は特に親しく田中正造翁の驥尾に付して奔走することになつたので...
石川三四郎 「浪」
...今後小生ヲシテ尊台ノ驥尾ニ附サシメ此ノ渡良瀬両岸ノ土地ト人民トヲ救済スベク其ノ請願運動ヲ起サシメラレ度...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人民にしていかにその驥足(きそく)を伸ばさんとするもあにそれ得べけんや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...余亦その驥尾に附す...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...そは明治三十四年なりしと覚ゆ松下某といふ人やまと新聞社を買取り桜痴居士(おうちこじ)を主筆に迎へしよりその高弟榎本破笠(えのもとはりゅう)従つて入社しおのれもまた驥尾(きび)に附しけるなり...
永井荷風 「書かでもの記」
...明治四十三年の初(はじめ)森上田両先生慶応義塾大学部文学科刷新の事に参与せらるるやわが身もその驥尾(きび)に附して聊(いささ)か為す所あらんとしぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...十二分の驥足(きそく)をのばすことができるのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...驥尾に服してゐるのみで気概を棄てたる容子は...
牧野信一 「浪曼的時評」
...支那の名馬は、周穆王(ぼくおう)の八駿、その名は赤驥、盗驪、白義、踰輪、山子、渠黄、華※、緑耳で、漢文帝の九逸は、浮雲、赤電、絶群、逸驃、紫燕、緑、竜子、駒、絶塵だ、前者は毛色、後者は動作を主に名の因とした...
南方熊楠 「十二支考」
...所謂(いはゆる)「驥※日記」を著した人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(七四)驥尾(きび)に附(ふ)して行(おこなひ)益(ますます)顯(あら)はる...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...【七四】蒼蠅驥尾に附いて千里を致すといふ故事を引いて...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...新渡戸邸へ移ってから初めて加わったのは三宅驥一君であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...功名また驥尾(きび)に付す...
山本周五郎 「新潮記」
...その大志の殿に随身する藤吉郎もまた驥尾(きび)に附して...
吉川英治 「新書太閤記」
...他日の驥足(きそく)をのばすことが出来たのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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