...驢馬は急に元気づき...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そしてすべてのけだものを使いこなしすべてそれらに対して自分自身が驢馬にならない人!さもなければ人は豚を牧(か)う者であるばかりでなくまたかれらを向う見ずに猛(たけ)らせてさらに悪におもむかしめたあの悪魔たちにひとしいものだろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...驢馬の鳴声が続いて起った...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...炭坑地風景・花ぐもりの炭車長う長うつらなり・春風ぽこぽこ驢馬にまたがつて駅構内所見・うらゝかに青い旗や赤い旗や炭坑地風景二句・うらゝかな春空のボタ山かぶる山よ・そこらぢゆう石炭だらけの石炭を拾ふてゐる・水にそうてでこぼこのみちの草萌ゆるボタ捨車・ボタ山も芽ぐんでくるスキップ・爆音...
種田山頭火 「道中記」
...驢馬(ろば)の鳴き声が初めから予想されてるんだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...イエス・キリストの乗り物であった驢馬にまたがることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「驢馬(ろば)に乗せてあげよう!」驢馬屋に賃金をきめて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...てくてく歩く人、驢馬に乗る人、あるいは二輪馬車、四輪馬車を走らす人、いずれも、お祭り気分で浮かれながらぞろぞろ行くのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...見晴し茶屋からひとりで驢馬に乘る事にした...
林芙美子 「大島行」
...驢馬を降りて、内輪山への壁をよぢのぼり、紅殼土の針のやうにヂクザクした丘の上へ出ると、四五人の東京の娘らしいのが、遠くの火口をめがけて石を投げてゐました...
林芙美子 「大島行」
...向い合わせに立ったまま白山羊と黒驢馬とは...
宮本百合子 「黒い驢馬と白い山羊」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...驢馬はよく尻込みするものなれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...結局本を背負った驢馬を養うことに終ります...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一頭の驢馬(ろば)に召され...
吉川英治 「三国志」
...荷物は一頭の驢馬(ろば)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...揚子江の奥地を驢馬に乗って中華大陸の田舎に行くと...
吉川英治 「随筆 新平家」
...驢馬はふっと薊(あざみ)の葉を嗅(か)いでみたり...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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