...驢馬は蹄を鳴らしながら行つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...しかし一匹の鰐を救ふよりも一匹の驢馬を救ふことに全力を尽すのに不思議はない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...金僉知の驢馬が行っちまうと...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...また“驢背集”という詩集には...
石原莞爾 「戦争史大観」
...驢馬ともなりては...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...その生るるよりして野驢馬(のろば)の駒(こま)の如し」というが如き...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...驢馬は長い耳でそれを立聞きして...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...婆さんの姿はもう驢馬に変っていた...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...そのほかに驢馬(ろば)の耳の形をしたラッパを使った人もあるが...
寺田寅彦 「蓄音機」
...驢馬に乗つて失せろ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...驢馬(ろば)が銀の丼(どんぶり)から無花果(いちじゅく)を食うのを見て...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...雜誌「驢馬」の同人を主とし...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...ついうっかり驢馬をふやすことを忘れてしまった...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...こう云ってかなたを指差したならばさすがの驢馬も往時の花やかな夢を思い出して息を吹き返すであろうと考えたが無駄になった...
牧野信一 「ゼーロン」
...その洞(うつ)ろな耳腔(みみ)に諄々(じゅんじゅん)と囁(ささや)くことで驢馬の記憶を呼び醒(さま)そうとした...
牧野信一 「ゼーロン」
...騾は必ずしも驢種馬子でなく...
南方熊楠 「十二支考」
...驢は愚人の義だ...
南方熊楠 「十二支考」
...驢も人の背丈(せたけ)もつつまれる...
吉川英治 「三国志」
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