...「驢馬の子に乗り爾(なんぢ)に来る」人道(ユウマニテエ)を迎へる為に...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...よき驢にあらずや...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...噂に聞いた薄鈍(うすのろ)の驢馬と豚とを比べたら...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...季和は走って往って婆さんの驢馬に飛び乗った...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...驢馬に乗つて 逃げろ...
ランボー 富永太郎訳 「饑餓の饗宴」
...驢馬の尻尾(しつぽ)で鈴がなつてるものだから...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...驢馬はもう第二の泥坊から盗まれたあとなんだ...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...かの偉大な罪人であり悪魔的な驢馬(ろば)であり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...此小さなモウコから來た驢馬が可哀さうでなりませんでした...
林芙美子 「大島行」
...彼奴は打たなければ歩かぬ驢馬となった! と嘆いたのは――」私は追いすがると同時に...
牧野信一 「ゼーロン」
...その百合の花非常に白きを嫉んでヴェヌス女神海波の白沫より出現し極浄無垢の花の真中に驢(うさぎうま)の陽根(いちもつ)そのままな雌蕊(めしべ)一本真木柱太しく生(はや)した...
南方熊楠 「十二支考」
...今もパレスチナのアラブ人が多く騾を畜(か)いながら馬驢を交わらしめてこれを作らず...
南方熊楠 「十二支考」
...思うに私のやさしさの中には一匹の驢馬(ろば)が棲んでいる様です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あれから君は驢馬をどうしたね...
森鴎外 「鼠坂」
...そしてすぐ西の山中へ驢(ろ)のように鈍(にぶ)い脚ですすんでゆく...
吉川英治 「黒田如水」
...よほど面白かった」驢車は黄昏(たそがれ)に陽城へ向って帰還しかけた...
吉川英治 「三国志」
...後宮の女人をのせた駕車や一族老幼をのせた驢の背だけでも...
吉川英治 「三国志」
...驢馬の顋を驢馬の顋とする世俗諦を超脱して第一義諦に立つゆえでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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