...世間は驚異の目をって怪しんだゝけで少しも文学を解していなかった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...そして驚異の性能を持った新鋭砕氷船であり...
海野十三 「地球発狂事件」
...彼女という美しい装飾品がなければ私たちの驚異の館は空っぽだった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...こんな幼稚なものでも当時の子供に与えた驚異の感じは...
寺田寅彦 「映画時代」
...これにもまたちがった意味での驚異の目を見張ったのであった...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...同時にまた自然の驚異の奥行きと神秘の深さに対する感覚を助長する結果にもなるはずである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...またこの修道院の生活が彼の驚異の念を呼びさましたのも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そして私が一番驚異の感を懐いたのは...
豊島与志雄 「楠の話」
...しきりに驚異の眼を(みは)っているのを南条力は...
中里介山 「大菩薩峠」
...天界の驚異のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...驚異の念を持たせられたことも一再ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...海というものが最も驚異の対象となっていることは事実のようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く驚異の眼をみはってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてその窓を一つ一つ覗いては驚異の眼をみはるごとに...
中谷宇吉郎 「長崎留学」
...驚異のいろがうかぶ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...『あら! あの船はまだぢつとしてますよ!』思ひもかけなかつたやうな驚異の言葉は...
水野仙子 「夜の浪」
...庄兵衞は今さらのやうに驚異の目をつて喜助を見た...
森林太郎 「高瀬舟」
...予期していたほどの驚異の情を感ずることができなかったのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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