...そして睿智(えいち)の始めなる神々(こうごう)しい驚異の念にひたる...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私は驚異の眼を見張りながら叫んだ...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...共に彼の怪物団の行使した驚異のエネルギー投射によるものであった...
海野十三 「地球発狂事件」
...「おう! おう!」と先頭から驚異の叫びが次々に洩れて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...私の持っている筆の力くらいでは到底この驚異の万分の一をも紙の上に写し出すことは覚束(おぼつか)ないかも知れません...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...いたるところに驚異の文字を連ねてある不思議な手紙を...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...一つにはこの泰西科学の進歩がもたらした驚異の実験が...
寺田寅彦 「蓄音機」
...「ふむ」小野田は驚異の目を(みは)って...
徳田秋声 「あらくれ」
...今まで物(もの)の怪(け)ではないかとさえ驚異の的とされていたこの小法師が...
中里介山 「大菩薩峠」
...この青年の驚異のほどが思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...驚異の眼をもって眺められた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...『あら! あの船はまだぢつとしてますよ!』思ひもかけなかつたやうな驚異の言葉は...
水野仙子 「夜の浪」
...驚異の念に打たれたのだつた...
宮原晃一郎 「科學的の神祕」
...驚異の視界に眼をやっていた...
吉川英治 「平の将門」
...男と女とがそうして寝るという実際を初めて見た驚異の方がまッ先にぼくを痺(しび)れさせていたのだろう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...驚異の眼で見とれ乍(なが)ら...
蘭郁二郎 「足の裏」
...南大門の大きい姿に驚異の目を見張つたのもこの宵であつた...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
...一夜明けて新しい年になるというあの急激な変化に対して抱く強い驚異の念...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索