...そのたびに新たな驚異の眸(ひとみ)を見はらずにはいられないのである...
芥川龍之介 「大川の水」
...驚異の実験われらの艇は...
海野十三 「宇宙尖兵」
...彼は不思議な珍らしい物を見つけたと云う軽い驚異の眼でそれを見ながら...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...現代の服装をしていては気が付かれない魅惑を発揮してわれ/\に驚異の眼を見張らせる...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...これにもまたちがった意味での驚異の目を見張ったのであった...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...私共は實に驚異の感にうたれました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...しかし竜子は最早や最初のように驚異の情を以て母の寐顔を見はしなかった...
永井荷風 「寐顔」
...そしてその窓を一つ一つ覗いては驚異の眼をみはるごとに...
中谷宇吉郎 「長崎留学」
...その瞬間にもみんなの驚異の視線が一齊に自分に集中した事を...
南部修太郎 「猫又先生」
...その探偵小説は読書界の驚異の的であった...
野村胡堂 「乱歩氏と私と」
...他の學科ではそれほど新らしい學問に對する驚異のやうなものは持てなかつたのである...
堀辰雄 「二三の追憶」
...かつては私ども人類の驚異の対象であり...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...驚異のねぢを卷いて...
水谷まさる 「歌時計」
...こういう驚異の元になるものを持つすてに...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...憎惡を帶びた驚異の目とでも云はうか...
森鴎外 「最後の一句」
...当時は色とりどりの美しさに驚異の目を見張って大いに珍しがったものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...富士山か」武蔵は少年のように驚異の声を放った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...思わず驚異の情に打たれぬわけには行かなかった...
和辻哲郎 「樹の根」
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