...保吉はだんだん不平の代りにこの二(ふた)すじの線に対する驚異の情を感じ出した...
芥川龍之介 「少年」
...驚異の感に打たれて眉をひそめた...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...見る者に驚異の印象を与える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...むしろ驚異の感を抱かれたのでした...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...人々は驚異の眼を集めて一様にその高い枝を見上げました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...教授は驚異の叫びをおさえる事がほとんど出来なかった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...一つにはこの泰西科学の進歩がもたらした驚異の実験が...
寺田寅彦 「蓄音機」
...そのほか驚異の種族と同じ天分が...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...これもまた驚異の一つでないことはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...驚異の眼をみはりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然に対する驚異の念を深めるのに...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...驚異の感をもたせ...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...その探偵小説は読書界の驚異の的であった...
野村胡堂 「乱歩氏と私と」
...どんなに驚異の眼を見張ったであろう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...人を楽しませたり驚異の眼を瞠らせるような...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...庄兵衞は今さらのやうに驚異の目を(みは)つて喜助を見た...
森鴎外 「高瀬舟」
...驚異の的(まと)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...甚深な驚異の情を想像する...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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