...つまり我々の骨と血と肉との力と驚異の意識があり...
石川欣一 「可愛い山」
...其の頃世間に輩出した所謂(いわゆる)新らしい女の思ひ切つた行為には驚異の眼を見はつたものです...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...確かにはなはだ驚異の値打があった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...世間は驚異の目をって怪しんだゝけで少しも文学を解していなかった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...永年全世界の驚異の的である此の「怪物艦隊」は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...あの驚異の力には方向性があるといえると思うんだ」「方向性だって」「そうだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...あるのはただこみ上げてくる愉悦と単純な驚異の連続だけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...こんな幼稚なものでも当時の子供に与えた驚異の感じは...
寺田寅彦 「映画時代」
...羽衣をつけたマネキンガールをあらゆる人が驚異の眼で見上げる...
豊島与志雄 「慾」
...そのほか驚異の種族と同じ天分が...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...西洋文明を模倣(もほう)した都市の光景もここに至れば驚異の極...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...驚異の眼をみはりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く驚異の眼をみはってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...人を楽しませたり驚異の眼を瞠らせるような...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...想像するだけで我々に驚異の情を起こさせる...
和辻哲郎 「樹の根」
...思わず驚異の眼をみはった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...私は一種の驚異の情をもって思い至った...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
...暦の知識の上に宇宙の深い理法への測るべからざる驚異の感情が隠されていることは否定し難い...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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