...人々は驚異の眼を集めて一様にその高い枝を見上げました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...私の持っている筆の力くらいでは到底この驚異の万分の一をも紙の上に写し出すことは覚束(おぼつか)ないかも知れません...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...一層驚異の念を昂(たか)めずにはいられなかったのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...あるのはただこみ上げてくる愉悦と単純な驚異の連続だけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...これにもまたちがった意味での驚異の目を見張ったのであった...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...ざんぶと水に落ちて行ってしまったのだ」私はただ驚異の目を(みは)りながら...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...またこの修道院の生活が彼の驚異の念を呼びさましたのも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...驚異の目を(みは)ったロンドンの市民のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供たちの驚異の的となるのも無理はありますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...驚異の叫びを立てましたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...それよりももっと驚異の念をもって...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...『あら! あの船はまだぢつとしてますよ!』思ひもかけなかつたやうな驚異の言葉は...
水野仙子 「夜の浪」
...庄兵衞は今さらのやうに驚異の目を(みは)つて喜助を見た...
森鴎外 「高瀬舟」
...恐らくそれはまだ出会ったことのない驚異の建築様式を体現しているのであろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...驚異の眼で見とれ乍(なが)ら...
蘭郁二郎 「足の裏」
...思わず驚異の情に打たれぬわけには行かなかった...
和辻哲郎 「樹の根」
...甚深な驚異の情を想像する...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...それはまた新来文化に驚異の眼を見張った推古時代の日本人の動揺する心と相通ずるであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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