...つまり我々の骨と血と肉との力と驚異の意識があり...
石川欣一 「可愛い山」
...其の頃世間に輩出した所謂(いわゆる)新らしい女の思ひ切つた行為には驚異の眼を見はつたものです...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...そして強い力に向つて驚異の眼を見はつて居ります...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...永年全世界の驚異の的である此の「怪物艦隊」は...
海野十三 「空襲葬送曲」
...そして驚異の性能を持った新鋭砕氷船であり...
海野十三 「地球発狂事件」
...あるのはただこみ上げてくる愉悦と単純な驚異の連続だけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...真に驚異の念を喚起して夢にも想像のできない未知の世界を展開させるものは顕微鏡的映画である...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...一つにはこの泰西科学の進歩がもたらした驚異の実験が...
寺田寅彦 「蓄音機」
...しきりに驚異の眼を(みは)っているのを南条力は...
中里介山 「大菩薩峠」
...天界の驚異のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然に対する驚異の念を深めるのに...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...自然に対する驚異の念と愛情の感じとから出発すると考えるのが妥当であろう...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...アッと驚異の叫びを発した...
久生十蘭 「魔都」
...人を楽しませたり驚異の眼を瞠らせるような...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...驚異のいろがうかぶ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...驚異のねぢを卷いて...
水谷まさる 「歌時計」
...憎悪(ぞうお)を帯びた驚異の目とでも言おうか...
森鴎外 「最後の一句」
...暦の知識の上に宇宙の深い理法への測るべからざる驚異の感情が隠されていることは否定し難い...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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