...――かう云うものを猫の食ふことは僕には驚嘆する外(ほか)はなかつた...
芥川龍之介 「耳目記」
...七我らはしばしば悲壮な努力に眼を張って驚嘆する...
有島武郎 「二つの道」
...驚嘆することもあった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...日本固有芸術の中にモンタージュの真諦(しんたい)を発見して驚嘆すると同時に...
寺田寅彦 「映画芸術」
...あれの建築に示された古人の工学的才能は現代学者の驚嘆するところである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...一般知識階級の間に最も多く読まれた「哲学ノート」や「人生論ノート」を見る時、その独自な見解とその整正な表現との調和に、私は驚嘆する...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...しかしその美に驚嘆することは...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...自然界の美に驚嘆するように児童の情操を涵養せよというような意味の説明がある...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...本当の意味で自然に驚嘆する鋭い喜びを知らなくなる虞(おそ)れがなくもない...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...驚嘆する心持で眺めてばかりおります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...全く驚嘆する外(ほか)はない...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...日本人のような淡白な人種はただ驚嘆するばかりであるが...
藤島武二 「画室の言葉」
...僕はさういふ彼のはげしい、苦しい努力を見ながら、絶えず新しくあることを欲しずにはゐられなかつた彼の欲望を、痛々しく感じ、同時に驚嘆する...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...実に驚嘆する話だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...それこそもっと驚嘆するであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...科學的に之を觀察すれば造化の玄妙を驚嘆するばかりである...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...彼らは往々にして自分自身の著作に驚嘆する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...舌を巻いて驚嘆する...
吉川英治 「新・水滸伝」
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