...先生がまあそんな醜いうそをついて迄自分を保たうとしてその為めに善良なT先生迄も貶すと云ふことがどれ程私にとつて驚くべきことであつたか分りませんでした...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...驚くべき放送がなされた...
海野十三 「火星兵団」
...ある驚くべき事実に気がついた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...間口一間当りの権利金が一万五千円から二万円という驚くべき高価に上がり...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...この驚くべき征服欲は直径わずかに二三ミリメートルぐらいの細い茎を通じてどこまでもと空中に流れ出すのである...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...何と云っても驚くべき...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...この世界における驚くべき日本の現在の貧しさを平均化すべく...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...まことに驚くべきものである...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...誠に驚くべき蒐集である...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...驚くべき辛抱強さを必要とする仕事でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...驚くべき朗らかさがある...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...その格子の音がするほんの二秒ほど前に女は恐ろしい驚くべき緊張と凝視との世界から切りはなたれて...
室生犀星 「香爐を盗む」
...共通な美の理解に潜む驚くべき使命に対して...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その事自身がすでに驚くべき変遷であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これを嘲り笑っている驚くべき霊魂に対して...
夢野久作 「暗黒公使」
...「この驚くべき奇怪な現象を理解するには...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...驚くべきを見顕(みあら)はさずに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...短い描写が驚くべき豊富な人生を示唆する...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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