...然しその尊重を逆に將來に向つてまで維持しようとして一切の「驚くべき事」に手を以て蓋をする時...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...これも亦驚くべき変化だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...たぶん単純だからこそ驚くべき事だつたのであろう...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...驚くべき統一調和があった...
豊島与志雄 「椎の木」
...ある驚くべき発展が近く到来せんとしてる前兆である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これこそ驚くべき勇気を以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかに先駆の困難を勘定(かんじょう)に入れないにしたところでわずかその半(なかば)に足らぬ歳月で明々地に通過し了(おわ)るとしたならば吾人はこの驚くべき知識の収穫を誇り得ると同時に...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...平次の驚くべき助手として...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妻の顔の向側に何か分らないが驚くべきものがあるようにおもえた...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...及び工業の驚くべき進歩が立証してゐる...
平林初之輔 「文学方法論」
...こんなに珍しく残忍な殺人にまるで動機がないという驚くべき事実と――をしっかり心にとめておいて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...幾つかの驚くべき出来事もあるが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...これほど驚くべき事態は思い出せません」度肝を抜くびっくり仰天の出来事だったので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...芸ごとにかけても彼女は性来が驚くべき不器用で...
牧野信一 「小川の流れ」
...驚くべき数量の武器やら甲冑(かっちゅう)が干しならべてあるのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...放射相称動物が幾つかの原始的な特徴を失うことなく驚くべき進化を遂げたのだろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...警戒の周密なことは全く驚くべきものである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...神は驚くべき仕方で確証し給うた...
和辻哲郎 「鎖国」
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