...二人が驚く許り奢(おご)つたものであつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...驚く程シヤンとした姿勢で立つてゐました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...普門品(ふもんほん)のすぐれてゐることは誰も知つてゐるがあゝしたことをあれだけの権威を以て言説した、そして人を信じさせる力を持つてゐるのは、驚くべきことだ...
田山録弥 「谷合の碧い空」
...又別に一座の盤面に字を書せる、恰も時儀盤の状の如く、銅より銅線の表に絹絲を糾纒せる者二條をつらねて、一は盤脚、一は盤底に接すれば、銅線に沿ひて電氣盤面の針を呼應し、針の指す所に應じ、その字を見て其の事の如何たるを知る、其奇巧驚くべし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それにしては驚くべき献身的な行為である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...同図(A)の摸写図との一致は驚くべきものであろう...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...見た」「新聞に出るまではちっとも御存じなかったのですか」「いいえ」「お驚きなすったでしょう」「驚くって――それはまったく驚かないこともない...
夏目漱石 「三四郎」
...決して驚くほどの変化ではないが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...蟲下しを二三服呑ませた方が手つ取早く利きはしないかい」平次はさして驚く樣子もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まさか福松ぢやあるまいな」「その福松だから驚くでせう」「あいつは大川へ投り込まれてるぢやないか」平次はいつかのことを思ひ出したのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...驚くべき効果的な魅力ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...東京での様々を打明けたらこのひとは驚くであろう...
林芙美子 「新版 放浪記」
...驚くことはむしろ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...映画がどんなに大切な文化的役割をもっているか驚くばかりだ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...物の生ずる力は驚くべきものである...
森鴎外 「サフラン」
...これは驚くべき出来事ではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...驚くべきことが書いてある...
柳田国男 「故郷七十年」
...動かしてみると驚くほど筋肉質である模様...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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