...はじめは驚きもした風だったが...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...別に驚きもなかった...
梅崎春生 「幻化」
...見物人は驚きの声をあげて柵を放れて逃げた...
田中貢太郎 「虎媛」
...寺院の懸灯の動揺するを見て驚き怪しんだ子供がイタリアピサに一人あったので振り子の方則が世に出た...
寺田寅彦 「知と疑い」
...どうしてこんなに早くお聞きになったのですか? 私と同時にこの現場にお出でになると云うことには全く驚きました」「私はこのことを予想したのでした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...驚きたる武男は、浪子の遺書を持ちたるまま、涙(なんだ)を払ってふりかえりつつ、あたかも墓門に立ちたる片岡中将と顔見合わしたり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...不意に家のなかへ舞込んで来て驚き廻っている小鳥のように...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...見ているものが驚きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そればっかり心配になって仕方がありません」「へえ――驚きましたね」北原賢次は三たび手放しで...
中里介山 「大菩薩峠」
...お驚きになるには及びません...
野村胡堂 「悪人の娘」
...あまりの驚きと悲歎に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな事には驚きません...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...ともかく完全な驚きで等しく黙りこくってしまった静寂の中を...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...自分自身の子供らしい率直さにいつか驚き出した……それまで彼の夢にしか過ぎなかつた細木家といふものが...
堀辰雄 「聖家族」
...――えゝと、その何処かの観光団か何かゞだね、人力車にでも乗つて歩いてゐるとするんだね、つまり、その丸の内あたりをだね、――その時突然、午砲(どん)を聞いたら如何だらう、と云ふんだ、その驚きは、この驚きに比べて如何だらう、音響のそれと同じく、驚きといふ一つの感情も、或る程度を超えてゐる時には、ドの驚き、レの驚き、ミの驚き、そんな区別のある筈はないね...
牧野信一 「環魚洞風景」
...かくべつ驚きもしなくなった...
吉川英治 「親鸞」
...両の手に不意の重みをかけられて驚きながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大きな驚きをもって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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