...又私は自ら努めず自ら求めざる無心の刹那に心の果實の思ひがけもなく熟して落つる響に驚かされる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...少年少女の理科知識に驚かされることが...
海野十三 「電気看板の神経」
...この小さなものの中に動いてゐる衝動の力の強く大きいのに驚かされるだらう...
薄田泣菫 「独楽園」
...その正しく早いのに驚かされる...
種田山頭火 「其中日記」
...この明白な事実すら理解しないらしい監督の作品に時々出会うのに驚かされるのである...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...例えば低気圧という言葉の意味すらよく呑込めていない人が立派な教養を受けたはずのいわゆる知識階級にも存外に多いのに驚かされることがある...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...とてももとのヴィオリンだとは思われないのでちょっと驚かされる...
寺田寅彦 「断片(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...さらに驚かされる次第である...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...不用意のうちに現われる彼の希望の茫漠(ぼうばく)として支離滅裂なことにむしろ驚かされるくらいであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...今更ながら驚かされる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...竹山の敏感さにも驚かされる...
豊島与志雄 「椎の木」
...自分のような生来の迂拙(うせつ)な書痴にもこの事実が適用されることに)三造は今更のように驚かされるのである...
中島敦 「狼疾記」
...ちょっと驚かされる...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...いかに女の筋肉(きんにく)に力の潜(ひそ)んでいるかに驚かされる...
新渡戸稲造 「自警録」
...さうしてときをりその木の下をギヤロツプで通り過ぎる馬の足音に驚かされるのだつた...
堀辰雄 「生者と死者」
...その仕事の安易さに驚かされる...
柳宗悦 「全羅紀行」
...その筋の帳面を調べても驚かされるが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...驚かされるやうな投書もある...
吉川英治 「折々の記」
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