例文・使い方一覧でみる「騷」の意味

...騷いだのは富江さん許り……可厭（いやあ）ねあの人は！』『……那（あんな）人だと思つてれヤ可いわ... 騷いだのは富江さん許り……可厭ねあの人は！』『……那人だと思つてれヤ可いわの読み方
石川啄木「鳥影」

...恐ろしい騷ぎが通りすぎてしまつて――私にでなくあなたご自身に――もう大丈夫となると――あなたは平氣な顏をしてどこを風が吹いたかといふ風にしていらつしやる...
ヘンリック・イブセン　Henrik Ibsen 島村抱月譯「人形の家」

...無暗（むやみ）と騷ぎ立つ感情の押へやうもなくなつて... 無暗と騷ぎ立つ感情の押へやうもなくなつての読み方
田村俊子「木乃伊の口紅」

...後で大騷ぎを遣らかした議員も議員だが... 後で大騷ぎを遣らかした議員も議員だがの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...」忽ち船の上はごつた返しの騷ぎとなつた... 」忽ち船の上はごつた返しの騷ぎとなつたの読み方
中島敦「環礁」

...さういふ騷（さわ）ぎに成（な）つてから酒（さけ）は減（へ）らなかつた... さういふ騷ぎに成つてから酒は減らなかつたの読み方
長塚節「土」

...靜（しづ）かになつたこちらの庭（には）を嘲（あざけ）るやうに騷（さわ）いでは又（また）騷（さわ）ぐのが聞（きこ）えた... 靜かになつたこちらの庭を嘲るやうに騷いでは又騷ぐのが聞えたの読み方
長塚節「土」

...騷々しい」「ガラツ八は情けねえな... 騷々しい」「ガラツ八は情けねえなの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...自殺した者がそんな藝當が出來るでせうか」「騷ぐな八... 自殺した者がそんな藝當が出來るでせうか」「騷ぐな八の読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...急に街の空氣が騷がしくなつたと思ふ間もなく... 急に街の空氣が騷がしくなつたと思ふ間もなくの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...主人次郎右衞門や奉公人達の立ち騷ぐ中を... 主人次郎右衞門や奉公人達の立ち騷ぐ中をの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...騷ぎの眞つ最中にお元の聲を聞き付けて... 騷ぎの眞つ最中にお元の聲を聞き付けての読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...大掃除（おほさうぢ）ほどの騷ぎをしましたが... 大掃除ほどの騷ぎをしましたがの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...泣いても悔んでも追付きませんよ」「髮切り騷ぎへ俺が飛出しちや／＼あわてたやうで見つともない...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...お前は天井裏に居る惣吉を縛れツ」「御用ツ」それは大變な騷ぎでした...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...俺とお前はその騷ぎに入らずに... 俺とお前はその騷ぎに入らずにの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...夢にもしらなかつたので騷いで... 夢にもしらなかつたので騷いでの読み方
長谷川時雨「桑摘み」

...雨の音が騷がしいほど大きく... 雨の音が騷がしいほど大きくの読み方
堀辰雄「雨後」

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