...立ち騒ぐ葦の底に残っている畦の跡や枯れ桑だけである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...警鐘が鳴つて「火事だ/\」と騒ぐ声が聞こえた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...煩いから騒ぐのは止しなさい...
豊島与志雄 「囚われ人」
...皆が騒ぐのも無理はない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そして、逃げて行く舟を見ながら「これしきのことに、騒ぐな...
直木三十五 「南国太平記」
...「それが解らないんで」「――宗太郎が曲者だったんだ、が騒ぐな、騒ぐと飛ぶぞ、――あの野郎、行きがけの駄賃にお品さんをさらったのだろう」平次は驚き騒ぐ利助、ガラッ八、伊三松を劬(なだ)めて、外へ飛出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...騒ぐと海へほうりこむぞ...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...周囲の者が立騒ぐのを却って客観視し乍ら...
牧逸馬 「上海された男」
...大森や加藤達が何んなに騒ぐだらうと考へた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...塒(ねぐら)に騒ぐ鳥の声を聞いて...
水上滝太郎 「果樹」
...小鳥たちが囀り騒ぐ音...
三好十郎 「樹氷」
...昌允 あんまり騒ぐからですよ...
森本薫 「華々しき一族」
...怖(おそ)れて騒ぐのでせん方(かた)もなく...
柳田国男 「山の人生」
...――眠っていた蚊うなりまでが急に騒ぐ...
吉川英治 「私本太平記」
...騒ぐとかえってお前のほうの不為(ふため)だからね」家の中でそういう声の裡(うち)に笑いが含んでいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何か急に立ち騒ぐ声がした...
吉川英治 「源頼朝」
...駕へ乗せやがった」「こっちを見たぞ」「騒ぐな...
吉川英治 「宮本武蔵」
...背戸の山木の騒ぐ音...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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