...果てなき波騒ぐ底ひなき海の...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...親善を厚うするとか、相互の利害を議するとか、連絡を図るとか、趣意は頗(すこぶ)る立派であつたけれど、月例会は要するに、飲んで、食つて、騒ぐ会なので、主筆の所謂人の悪い奴許りだから、随分と方々に円滑な皮肉が交換されて、其度にさも面白相な笑声が起る...
石川啄木 「菊池君」
...夕靄(ゆうもや)の奥で人の騒ぐ声が聞こえ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...騒ぐのをやめてシャーッと噴泉の栓をひねって...
海野十三 「恐怖の口笛」
...人は自己の感情には無頓着(むとんじゃく)に世間一般から最も良いと考えられている物を得ようとかしましく騒ぐ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...そんなに騒ぐにはおよびますまい」こういう意味の歌を歌いながら穴穂王(あなほのみこ)のご前(ぜん)に出て来て...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...風に吹かれてぱらぱら騒ぐ新聞を片手でしっかり押えつけて読むのであるが...
太宰治 「満願」
...騒ぐ胸を抑えてじっとしていると...
豊島与志雄 「椎の木」
...七時頃から遅くまで飲んで騒ぐことにした...
豊島与志雄 「反抗」
...または旅烏(たびがらす)の啼(な)き騒ぐ秋の夕方沢蔵稲荷(たくぞういなり)の大榎(おおえのき)の止む間もなく落葉(おちば)する頃...
永井荷風 「伝通院」
...猟犬のように飛びかかろうとしましたが――「騒ぐと為にならないよ...
野村胡堂 「死の予告」
...放火のどうのと騒ぐのはおかしいですわ……ですから...
久生十蘭 「母子像」
...それは立騒ぐ大波にもまれていました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...「酔ふて騒ぐ」の KOMAZEIN の単語を生じ...
牧野信一 「喜劇考」
...何んなに騒ぐことか――何となく好い気味のやうだ...
牧野信一 「剥製」
...「そいじゃあ何にも此那に騒ぐ事もなかったわね...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...――と共に、飛鳥のように外へ走ろうとするお蝶を後ろに制して、「騒ぐな...
吉川英治 「江戸三国志」
...あろかいな」飲んで騒ぐことなら光広も負けないし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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