...親善を厚うするとか、相互の利害を議するとか、連絡を図るとか、趣意は頗(すこぶ)る立派であつたけれど、月例会は要するに、飲んで、食つて、騒ぐ会なので、主筆の所謂人の悪い奴許りだから、随分と方々に円滑な皮肉が交換されて、其度にさも面白相な笑声が起る...
石川啄木 「菊池君」
...ごく少数のものが一時に去ると大きな図体をした会社がたちまち悲鳴をあげて立ち騒ぐのはあまりに大人気ない図ではないか...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...泣っ面をして騒ぐ男がだ...
大杉栄 「獄中消息」
...まるで自分が傑作を書いたみたいに騒ぐのであるが...
太宰治 「散華」
...あんまり調子に乗って騒ぐので...
太宰治 「パンドラの匣」
...こんな馬鹿げたことで騒ぐなど...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...わいわい騒ぐだけの人間になりますよ...
永井隆 「長崎の鐘」
...貧窮組というやつはワイワイ騒ぐだけだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...藁火(わらび)を……藁を」彼等は口々に騒ぐけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...一年や二年燐酸の輸入が杜絶したといって騒ぐのは考えものである...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...だから位地位地と云って騒ぐのが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そんな中に内気なおとなしい人が混じって物思いをしていても軽佻(けいちょう)に騒ぐ仲間に引かれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...霽波が一人で飲んで一人で騒ぐ...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...もともとそんなにうろたえ騒ぐほどのことではないのだ」貞良は気軽な口ぶりでその理由というのを語った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...くらくらと眼が見えなくなり耳の中できみのわるいほど血の騒ぐ音がした...
山本周五郎 「契りきぬ」
...騒ぐ波はしずまらなかった...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...愕(おどろ)き騒ぐべからず...
吉川英治 「三国志」
...人の血を嗅(か)いで騒ぐのか...
吉川英治 「私本太平記」
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