...騒ぐではない...
芥川龍之介 「将軍」
...宗像博士は別に騒ぐ色もなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...自分はただ男の友達と無邪気に騒ぐのが好きなんだ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...炬燵板の上に相面(あひづら)してキヤツキヤツと騒ぐ白粉をつけた女...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...帝劇の女優がなっていないとか真面目になって騒ぐのも...
津田左右吉 「偶言」
...驚き騒ぐ家鴨の一群(ひとむれ)を声諸共(もろとも)に掻き消して...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...シェストーフの思想が必ずしもそれ程立ち騒ぐに値いする程の重大性を有たないということを率直に承認されて来はしないかと思う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...時節がらとて船宿の桟橋(さんばし)には屋根船空しく繋(つな)がれ芝居茶屋の二階には三味線(さみせん)の音(ね)も絶えて彼方(かなた)なる御浜御殿(おはまごてん)の森に群れ騒ぐ烏(からす)の声が耳立つばかりである...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...騒ぐな」手頸に絡むのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あッ」おどろき騒ぐ人々...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...愚劣な敵討物を騒ぐだけでもそこらのことはよくわかります...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...近きあたりの燕麦がなんとも言い分け難き不思議のありさまにて狂い騒ぐを見たり...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...これでは暫く騒ぐなと思うとやりきれない感じだった...
山本周五郎 「新潮記」
...どんな事があっても騒ぐ事はならんぞ」「ハイ……」弟は湯気の立つタオルの中でうなずいた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...立ち騒ぐ兵どもを眠らせろ」曹操も枕についたが...
吉川英治 「三国志」
...伏勢らしいぞ」「もどせ、もどせ」「足場がわるい」声々、立ち騒ぐ中で、「知れたもの! 駈け抜けろ」左近将監時益(ときます)は言った...
吉川英治 「私本太平記」
...城内からも立ち騒ぐ声があふれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...一疋が騒ぐと、すべての駒がみな止木の中で刎ね返るのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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