...自分一人の為に折角の社を騒がすのは本意で無いと云つて...
石川啄木 「病院の窓」
...思いがけない懸崖(けんがい)や深淵が路を遮る事の可能性などに心を騒がすようなことなしに夜の宿駅へ急いで行く...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...大きな声を揚げて屋敷の中を騒がすべく遠慮するところがあったものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの不得要領な貧窮組が勃発して江戸市中を騒がすと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸の市中の一角を騒がすの事件がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...温泉場の全体を騒がすのは考えものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...荒立てて世間を騒がすでもあるまい――といった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世界を騒がす事はないでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...此の世を騒がす邪宗と見える...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...君の家を騒がすわけだね...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...よるべなみ風の騒がす船人も思はぬ方に磯(いそ)づたひせずと源中将に言われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幸い世を騒がすような紛擾(ふんじょう)も起こらず...
山本周五郎 「日本婦道記」
...またこの平和な宮中を乱脈に騒がすようなことを考えなどなさりはしないでしょうね...
吉川英治 「三国志」
...「騒がすな、気の毒だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下を騒がすことはしまい」道三の長ばなしについ聞き入っていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...おかくれになればよいのに」「僧房を騒がすのは気の毒でしたから...
吉川英治 「親鸞」
...巷(ちまた)を騒がす不逞(ふてい)の狼藉(ろうぜき)と見なされ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私の胸を騒がすような事件が待設(まちもう)けていたのであった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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