...自分一人の為に折角の社を騒がすのは本意で無いと云つて...
石川啄木 「病院の窓」
...市(いち)に走りて人間(ひと)を騒がすなんど...
巌谷小波 「こがね丸」
...何ものの乱し騒がすものもなし...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ましてや雪の山で遭難して世間を騒がす心配などは絶対になくてすんでいるわけである...
寺田寅彦 「変った話」
...胸を騒がすのであるが...
徳田秋声 「新世帯」
...秋風庭樹を騒がすこと頻なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...おのおの方よりは少し強いようじゃ」「宿を騒がすも気の毒ゆえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸を騒がす総ての巨根(おおね)が薩摩に存することをよく知っております...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に久留米の城下を騒がすだけではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...盗んだのが近頃府内を騒がす怪盗風太郎ならば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四年越し世の中を騒がすことばかり工夫していたのだよ」「…………」「あんなことをして江戸の町人どもの心を騒がし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...国王がくれた情報は世間を騒がすと思います...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...君の家を騒がすわけだね...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...よるべなみ風の騒がす船人も思はぬ方に磯(いそ)づたひせずと源中将に言われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「御閑居を騒がす罪はお赦し下さい」幾兵衛は確信して云った...
山本周五郎 「似而非物語」
...宿を騒がすやつは」ムズと...
吉川英治 「江戸三国志」
...浙江(せっこう)の平和を騒がす不良青年の頭(かしら)か」聞きもあえず...
吉川英治 「三国志」
...天下を騒がすことはしまい」道三の長ばなしについ聞き入っていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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