...……駿河台に居る頃は随分だつたわ...
石川啄木 「病院の窓」
...駿河台(するがだい)の濃い樹立の下に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...駿河台の暗(くら)ぼったい旗本屋敷の長屋から移転したので...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...眼鏡4・3(夕)東京駿河台に前田珍男子(ちんだんし)といふ眼医者がある...
薄田泣菫 「茶話」
...しばらく駿河台(するがだい)の方の下宿へ出ていたその女とは...
徳田秋声 「黴」
...宗助は駿河台下(するがだいした)で電車を降りた...
夏目漱石 「門」
...駿河台の御屋敷から届いたお菓子を喰った晩から起って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...駿河台を降りて、九段の方へ――狭い路地を抜けると、向うからスタスタとやって来る、一人の武家がありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お勢は近属(ちかごろ)早朝より駿河台辺(するがだいへん)へ英語の稽古(けいこ)に参るようになッたことゆえ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それから駿河台の瀬川病院へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...浅野というのが駿河台の医者であった...
「一本の花」
...山陽は柴野栗山を駿河台に訪うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――駿河台のほうへ来ているのかな...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...神田の須田町や駿河台下でうろうろして電車に胆(きも)を冷(ひや)すのはまだ余程(よほど)呑気(のんき)だと思ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...駿河台まで韋駄天(いだてん)と飛んできた――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その後もたえず駿河台(するがだい)の焼け跡に立ち廻っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...帰府のゆくてには出世の栄座と恋人と新しき屋敷とが待っているので!去るにのぞんで名乗っておこうか! おぼえておけ! 大府駿河台墨屋敷の隠密組旅川周馬...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...駿河台の元の屋敷に住むように――いや...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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