...……駿河台に居る頃は随分だつたわ...
石川啄木 「病院の窓」
...下谷の方は神田明神から駿河台へ飛火し...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...ただその後に一度駿河台(するがだい)の家へ何かの演奏会の切符をもらいに行った事がある...
寺田寅彦 「二十四年前」
...先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊次郎氏とにお伴して駿河台の主婦の友社来賓室に於て九條武子夫人と語る霊界の座談会に列した...
土井晩翠 「小桜姫物語」
...わたくしは祖母につれられて駿河台の鈴木町に住んでゐた独逸の宣教師の家に行き...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...始めて彼を知ったのは駿河台(するがだい)の成立学舎という汚(きた)ない学校で...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...其処(そこ)で僕も大いに発心(ほっしん)して大学予備門へ入る為に成立学舎――駿河台(するがだい)にあったが...
「落第」
...江州(ごうしゅう)の小室(こむろ)で一万二千石の領主小堀和泉守(こぼりいずみのかみ)様――江戸御上屋敷は駿河台だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...駿河台で摺れ違いざまピカリと来たとき...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...駿河台の方に薄白く輝く白堊の建物はニコライの聖堂であろう...
久生十蘭 「魔都」
...それから駿河台の瀬川病院へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私は駿河台のニコライ会堂へ行って...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...駿河台ニコライ会堂の直上...
武者金吉 「地震なまず」
...錦橋は江戸駿河台の家に歿して向島嶺松寺に葬られた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この町は今のように駿河台(するがだい)の下まで広々と附いていたのではない...
森鴎外 「雁」
...ずっと遠くの駿河台の方からニコライ堂の鐘の音が聞こえますと間もなく...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...駿河台へ行ってみようか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...駿河台(するがだい)から外神田まで焼けッちまうなんて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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