...悪いことばかりする駻馬(かんば)に好んで乗るので評判が高かった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...やはりアンナと言うとても浮気者で手に負えない駻馬だったんだよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...馬(うま)といふ奴(やつ)はあの身體(からだ)で酒(さけ)の二杯(はい)も口(くち)へ入(いれ)てやると忽(たちま)ちにどろんとして駻馬(かんば)でも靜(しづか)に成(な)る...
長塚節 「土」
...少々は駻馬(じや/\うま)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三頭の駻馬(かんば)のやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全く手の付けようのない駻馬(かんば)と早変りするのです...
野村胡堂 「猟色の果」
...妙子は駻馬である...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...たゞ燃えあがる情熱のまゝにその身を任すのは操る術を知らない者が猛り狂ふ駻馬に跨つて徒らに鞭打つやうだと考へます...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...一頭の駻馬(かんば)が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暴れ放された駻馬(かんば)を見るように田の面を見ているばかりである...
横光利一 「夜の靴」
...空を馳けぬける駻馬のように勇しかった...
横光利一 「旅愁」
...さして行(ゆ)く二度(にど)の大望(たいもう)一追手の武士七人の駻馬(かんば)は...
吉川英治 「剣難女難」
...駻馬(かんば)の一ムチ...
吉川英治 「私本太平記」
...しばらく」すぐそこへ来た駻馬(かんば)は...
吉川英治 「私本太平記」
...駻馬(かんば)の如く身をひるがえすやいな彼方の疎林の下を駈けくぐって行ってしまった...
吉川英治 「私本太平記」
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